淡路島旅前半の続きです。前半はこちらからどうぞ。
明石海峡大橋と愛車
明石海峡大橋と愛車
二日目:瀬戸内海に魅せられて
携帯のアラームで目を覚ます。目を覚ました途端、視界が黄色に染まる。
思わず眉を潜めそうになって気づきます。そうだ、私は今淡路島でキャンプしているのだと。
時計を見ると朝5時半。普段5時半起きの私からするといつも通りの起床時間。しかし、昨夜寒さで何度も起きたためか身体はまだ寝ていたそうでした。
だけれど、悠長に寝ているわけにはいきません。普段旅をしているときより若干早めに起きたのは、撤収作業をするためなのだから。
朝飯に昨日買った焼きそばを食べながら、今日の予定を考えます。
昨日の時点で淡路島一番の難所である南の山岳地帯を超え、島を半周しています。そのため、昨日ほど根をつめて走る必要はなさそうです。今日のキャンプ場までもそんなに遠くないし、休憩を大目にとってのんびり走ることにします。
頭のなかであらかた予定を組み終えてからテントから出ます。
テントを出ると、目の前には朝日に照らされて淡く輝く海と山が現れます。
それを見た途端、朝早く起きた目的である撤収作業に取り掛かるのをやめ、もう少しキャンプ場でゆっくりとしていくことに決めました。
どうせ今日は急がなくても目的地には確実にたどり着けるし、何よりもこういう直感は信じた方が良いと思ったから。
朝の清涼な空気の中、細波の音を聞きながらキャンプ場を歩きます。
頭のなかであらかた予定を組み終えてからテントから出ます。
テントを出ると、目の前には朝日に照らされて淡く輝く海と山が現れます。
それを見た途端、朝早く起きた目的である撤収作業に取り掛かるのをやめ、もう少しキャンプ場でゆっくりとしていくことに決めました。
どうせ今日は急がなくても目的地には確実にたどり着けるし、何よりもこういう直感は信じた方が良いと思ったから。
朝の清涼な空気の中、細波の音を聞きながらキャンプ場を歩きます。
沢山のお魚がこんにちは。
瀬戸内海にはいろいろと驚かされてきたけれど、まさか海の底にいる魚が見えるほど水が澄んでいるとは……
しばらくぶらぶらしてキャンプ場を堪能した後、撤収作業やフロントに水道の鍵を返しにいくなどしてからキャンプ場を後にします。
目指すは、大鳴門橋!
緑に囲まれた道をひたすら走る!
晴天の中、こういう緑が沢山ある場所を走っているとテンションが上がる……!!
途中、長い上りが続きます。
朝一番で体力がまだ残っているので途中まで上りますが、あまりの長さにくたびれて、途中から若干歩きました(
長い上りを超えると、それを返済するが如く長い下りへ。
下っている時、隣にずっと海が見えて更にテンションが上がる……!!
テンション振り切れながら猛スピードで下っていると……
こんな景色が見えて、思わず急ブレーキをかけて止まった。
思わず息を呑むとはこういうことなのだと、この時初めて知った。
眼下には澄んだ青、それを縁取るように聳える緑。全てを包み込む晴天の空。
それらを初夏の太陽が鮮烈に映し出している。
朝の清涼な風が頬を撫で、鼻孔に若い夏の香りを運んだ。
この景色は、間違いなく淡路島でこれまで出会ってきた、そして恐らくこれから出会う中でも一番の絶景なのだと悟った。
しばらく呆然と眺めていたのだけれど、ふと我に返って走り出します。
こういうのは、名残惜しいくらいが丁度いい。
山と蒼天。
空の青に山の緑が映えて良い。
おおうなばら。
海に向かっていく下り坂っていいよね……
そんなこんなで、ついに道の駅うずしおに到着!
ここ、道の駅うずしおから、大鳴門橋を望むことができます。
時刻は9時ごろ。少し早い(だいぶ早い)けれど、ここで昼飯を食べることにします。
お昼には、淡路島名物のあわじ島バーガーを食べることに。
あわじ島バーガーは、淡路島に来たら一度食べたいと思っていた一品。ここで食べることができてとても幸せです。
今回は、あわじ島ローストビーフバーガーというのを頼みました。
オーシャンビューのカウンターがあったので、そこでご飯を食べることに。
カウンター席からは、海と大鳴門橋が望めるのでとても景色が良いです。
うひょおおおおおおおおおおおお……!!
花びらみたいに盛り付けられているローストビーフが圧巻の一品。
ちょっと崩すのがもったいない気持ちになりながらも、ローストビーフを1枚ずつはがして食べていきます。
歯ごたえ満載の肉厚のローストビーフは、とてもジューシーでおいしかったです。
また、ローストビーフにかけるタマネギソースがまろやかでとてもおいしかった……!!
このボリュームと味で1300円は安い……!!
タマネギミルクソフトというのがあったのでぱくり。
タマネギとミルクソフトの甘味がうまくマッチして、癖になりそうな味わいでした。
私が飯を食べ終わった頃に、自転車乗りが沢山やってきて、バーガー屋に恐ろしいほどの人だかりができていました。
ま、まじではやめにきてよかった……(震
腹ごしらえをしたら、いざ大鳴門橋が良く見えるところまで移動します。
大鳴門橋!
大鳴門橋は、鳴門海峡と挟んでこの島と徳島県を繋ぐ大きな橋です。
本州と四国を結ぶ三つの道の一つで、四国地方と近畿地方の交通の要となっています。ここからでも多くの車が行き来しているのがわかります。
ちなみに、景観の良さから日本の道100選というのにも選ばれているのだとか。
堂々と構える鉄の橋を見ながら、この橋の続く先にある四国の地へと思いを馳せます。
四国は、いつか行ってみたいと思っている場所の一つ。いつかこの橋を反対側から見るときが来るんだろうか……
ちなみに、ここのもうひとつの名物である渦潮は、ここからだと遠すぎて良く見えませんでした(
フェリーに乗って渦潮を間近でみることができる「うずしおクルーズ」というのがあるらしいので、いつかまたくる時があったら乗ってみたいです。
うまい飯と大鳴門橋を堪能したあとは、しばらく道の駅周辺をぶらぶら。
ぶらぶらしているときに、自転車の止める場所を変えようと思い自転車を動かした、その時。
なぜかチェーンが外れる。
また、外れたチェーンを取り付けようとしたときにアクシデント発生。
フロントのアウターで足を負傷。
気付いたときには、アウターギアが私の脹脛を深々と切っていました。
まずいと思い、すぐに近くの自販機でミネラルウォーターを買って傷口を洗い流します。今回は、絆創膏などの応急処置キットをもってきていなかったのでこれ以外に処置の方法がない……
付近に薬局かコンビニがないか調べますが、生憎どこにもない模様。
あったとしても、少し遠い場所にしかありません。
しばらくすると血が止まったので、絆創膏を買いに遠くにあるコンビニに行くことにします。
道の駅うずしおを後にし、再出血しないようにゆっくりと走ります。
しばらく走ると、住宅街に入りました。住宅街の中にたまたま目的地のコンビニとは別のローカルなコンビニがあったのでそこで絆創膏を買うことに。ついでに補給食や飲み物、昼食を買います。
絆創膏を傷口に2個貼り付けます。とりあえず傷に関してはひと段落。これで安心して走ることができます。
昼食を食べてから再び出発します。
海沿いの道をひたすら走る!!
お天気の日に海沿いを走れるだけでとても幸せな気分になります。
空の青と海の青。
同じ青でもこれだけ色が違うんだなあ。
途中、道幅の狭い道で若干上りが入ったけれど、隣が海だから快適に走れました(謎理論
市街地と海を交互に繰り返す道を進んでいきます。
(この時、海沿いを走るのに夢中になりすぎて思いっきり本来走る道から外れたりしていたのは内緒)
五色浜海水浴場を少し過ぎた所の海。
エメラルドブルーの海が眩しい。
近づくとこんな感じ。
間近で見るとその透明度に驚くばかりです。
元の道に戻って、しばらく田園と市街地を走り抜けます。
最後に長い上りを超えると、今日のキャンプ場であるウェルネスパーク五色にたどり着きます。
ウェルネスパーク五色は、ログハウス、キャンプ場、宿泊施設、温泉、スポーツ施設などが一体になった複合施設です。
昨日と同様に、温泉が施設内にあって便利だからという理由でここに決めました。
施設内に入ると、芝生が茂る広大なグラウンドや子供などが遊べる遊具などが目に着きます。休日なのもあって、遊具の周辺は子連れの家族で賑わっていました。
受付で手続きを済ませ、指定された場所へと向かいます。
今日こそはちゃんとキャンプができるだろう!と思ってワクワクしながら進んでいると、大きめのテントと車が沢山ある区画を発見しました。その周辺には子供達が楽しそうに走り回っています。
あれ……?
なんか昨日も同じような光景を目にしたような……?
そう思いながら進んでいくと、案の定だだっ広い敷地がお出迎え。
思わず崩れ落ちる私。
ちなみにこの時「おかしい!」と思っていろいろと調べて、キャンプ場にはフリーサイトとオートサイトの二種類があるということを初めて知りました(白目
いやもっと早くに気付けよ
呆然としていると、私の区画の正面の区画にいる半裸のお兄さんと目が合いました。
お兄さんは怪訝そうな目で私を見つめていました。
そんな目で見るんじゃねえ!!!(全ギレ
と思いながらも、にこやかに「こんにちは!」とあいさつしました。会釈だけされました。悲しい。
目から流れ出る何かを拭いながら、設営にとりかかります。
昨日一通りやって慣れたのもあり、スムーズにテントを組み立てられました。
設営を済ませた後は、早速温泉へ!
流石複合施設の温泉なだけあってとても広々としていました。
温泉は、普通の白湯を始め、高温風呂、ジェットバス、電気風呂、露天風呂、香料湯・薬湯などで充実していました。その他にも、サウナや水風呂もありました。
昨日の休暇村が「絶景温泉」だとすると、ウェルネスパーク五色の温泉は「THE 温泉施設」って感じでした。
一通り温泉を楽しんだ後は、温浴と水浴を交互に繰り返す混合浴をしてしめました。
(普段から温泉から上がる時に必ず混合浴をする習慣があるのです。)
自転車で走って体が火照っていたからか、今日はいつも以上に水風呂が心地よかった……
温泉から上がった後は、売店でオレンジジュースを買ってまったり。
濃厚なオレンジの味わいが身に染みる……!!
しばらくベンチに座ってボーっとしたり、敷地内にあるものを見て回っていたりしていたのだけれど……
暇!!
ということで、明日走るであろう道を予習しにいくことにしました。
施設を出て、少し走った所にある海辺を探索しにいきます。
うーみーー!
浜辺でぼーっと海を眺めます。
初夏の真昼の太陽は眩しかったけれど、そんなことが些細なことに思える程に目の前の海は美しくて、ずっと見続けてしまっていました。
しばらく、海を眺めたり近くにあったベンチで波の音を聞きながら昼寝したりしていたのだけれど、そろそろいい時間になってきたので戻ることにします。
施設に戻る頃には、すっかり日が暮れて、空は綺麗な夕焼けとなっていました。
あたりは薄暗くなっていたのだけれど、子供達は相変わらず元気に遊具で遊んだり、芝のグラウンドを走り回ったりしていました。
キャンプ場に戻ると、家族連れの方々が夕飯を作ったりBBQをしたりしていました。
それを見ているとお腹が空いてきたので、宿泊場の中にある食堂で飯を食べることにします。
食堂では、淡路牛の定食を頼みました。うめえ……!!
(なお、毎度のことですが、食べるのに夢中で写真を撮り忘れました)
カウンターで売っていて、思わず買ってしまった一品。ちなみにビールです。
余談ですが、ビニール袋にビール瓶一本入れてテントに戻る自分の姿がまさに「THE ホームレス」って感じで涙出そうになりました。
とりあえずテントにビールを置いて、日が暮れた施設を再び探索。
キャンプ場を離れて、コテージが立ち並ぶ場所をぶらぶらしていると……
うおお……!
綺麗な夕焼けが目の前に見えて、思わずパシャリ。
雲一つない空に沈みゆく夕日は、毒々しくも美しい。
もう少し近づくと海が見えるので、海に沈む夕日を取ろうと目の前にある藪だらけの階段を下っていくと……
ブウウン!!!!
という凄まじい羽音が聞こえたので思わず目の前を見ると、なんと巨大なオオスズメバチが私の前にいるではありませんか。
まずい……!!
それを目撃した瞬間、ウサイン・ボルトもびっくりな速度で元来た階段を駆け上がります。
幸い、オオスズメバチが追ってくることはありませんでした。危ねえ……!!
思わぬドッキリに、しばらく動悸が収まりませんでした。
これ以上なにかあったら怖いので、早々にテントに戻ります。
テントの中でyoutubeを見たり、ツイッタ―を見たりしながら過ごしているうちに、日はすっかり暮れて夜になっていました。
夜空を見上げると、昨日と同じ満点の星空が広がっています。
テントの入り口を開けて、寝転んでビールを飲みながら星空を眺めます。
アストロトレーサーと三脚がない中で何とか撮った一枚。
写真では見えないのだけれど、実際の夜空は、もっと細かな星が散らばっていました。
カメラに写らない分、心に焼き付けて置こうと思ってずっと星空を見つめていました。
しばらく夜空を見上げていたのだけれど、酒が入って眠たくなってきたのでそろそろ眠ることにします。
入口を閉めてからもう一度目を閉じると、一瞬で微睡の中へと引き込まれていきました。
おやすみ。
携帯のアラームで目を覚ます。目の前には昨日と同じ黄色の天井が広がっています。
今日はぐっすりと眠れたのか、身体の調子は万全。早くもキャンプ歴二日目でテント生活に慣れてきたようです。
余っていたカロリーメイトを朝飯に、今日の予定を考えます。
現在地は、淡路島の丁度西側に位置しています。今日の目標は、このまま北に向かって海岸沿いに走り続け、最後の名所である明石海峡大橋までたどり着くこと。フェリー乗り場である岩屋港は、明石海峡大橋のすぐ近くにあるので、明石海峡大橋までたどり着いたらほぼゴールのようなものです。
昨日と同じく、今日も40km程度しか走らないので、のんびりと走ることができそうです。
撤収作業を終え、キャンプ場を後にします。
目指すは、明石海峡大橋!
うーみー!
最終日のコースは、ひたすら海を眺めながらの平坦なので、ペダルが進む進む!
朝の太陽の光を浴びて綺麗な海を眺めながら走れるのは控えめに言って最高すぎる……
こういう道が好きです(伝われ
半島に向かって走っていく道っていいよね……
びゅーてぃふぉー…!!
海沿いでこういう景色に出会う度に、瀬戸内海に釘づけになってしまう……
三日間お天気で風も強くなかったので、ずっと綺麗な海を見ながら走ることができて幸せです。
さっきのところから少し走ったくらいの所なのだけれど、やっぱ海が綺麗で思わず立ち止まってパシャリ。
海が綺麗すぎて、少し走っては止まって写真を撮るってことを繰り返していました(笑
いや、ホントに何度も言うけど海が綺麗すぎる……最高……
海の向こうに朧げに明石の街並みが見えてきました。
三日前にあそこからフェリーでやって来たと思うと、何とも感慨深い気分になります。
同時に、旅の終着点が近づいているということを認識して、少し寂しい気持ちになります。
それにしても随分長い距離を走ってきたんだなあ……
ここから少し走ると、ついに見えてきた……!!
明石海峡大橋だああああああああああああああ!!!!
しかし、この明石海峡大橋、自転車乗りの中では見えてからが長いと言われているので根性入れて走ります。
少しでも近づこうと、ペダルを踏む!踏みまくる……!!
ついたあああああああああああああああああ!!!!
最後の目的地である明石海峡大橋に到着しました。
明石海峡大橋は、明石海峡を跨いで兵庫県と淡路島を繋ぐ大橋です。その全長は3911mにもおよび、世界最長のつり橋と言われています。
大鳴門橋と同じ本州と四国を繋ぐ道の一つで、四国と近畿の交通の要となっています。
それにしても、でかいなあ……!
間近で見るとそのスケールに圧倒されます。流石、世界最長のつり橋と言われるだけある……!
大鳴門橋は、若干距離があったから大きさに圧倒されるということにはならなかったのだけれど、こっちは頭上にあるので否が応でもその大きさを実感させられます。
しばらく、橋を見上げた後、明石海峡大橋の近くにある道の駅あわじで少し早めのお昼ご飯を食べることに。
この時、時刻は9:30くらいだったのだけれど、結構自転車乗りさん達で賑わっていました。
これからアワイチするのか、それとも私と同じように帰り道なのか。
どちらにせよいい旅路となるといいな……
道の駅あわじでは、海鮮丼を食べました。
やっぱり海の近くにある店の海鮮は新鮮でうまい……!!
なお写真は(ry
海鮮丼を食べ終わった後、再び明石海峡大橋を眺めます。
朝日が心地よくて、のほほんとした気分で眺めていたのだけれど、その時にふと思った。
この橋が続いている先の、本州に今から帰る。
そう実感すると、ここ数日間の思い出が蘇ってきて、急に淡路島との別れがつらくなってきます。来たばかりの時は、孤独と不安に苛まれていたはずなのに。
だけれども、時間があるからもう少し走ろうとかそういう気持ちには不思議となりませんでした。この三日間で、淡路島の魅力は十分に堪能し尽くしていて、これ以上なにをしても二番煎じになってしまうような気がしたから。
そう思った瞬間、素直に帰ろうという気持ちになりました。
予定よりも大分早いけれど、フェリーに乗って帰ることにします。
自転車に乗って、岩屋港まで走ります。
岩屋港に向かうまでの道程で、絶好の愛車撮影スポットがあったのでパシャリ。
愛車と明石海峡大橋!
岩屋港は、本当に明石海峡大橋と目と鼻の先で、すぐにたどり着くことができました。
岩屋港付近にある「絵島」をバックに淡路島一周記念写真をパシャリ。
この絵島は、国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地の一つとされており、構成文化財にも指定されているものらしいです。
ここからでは見えないのですが、下の岩にはベージュのマーブル模様が入っていて、なんとも神秘的でした。
フェリー乗り場で乗船券と自転車を搭載するための券を買ってから、しばらく改札前で海を眺めながらぼーっとします。
しばらくぼーっとしていると、職員の方から「少し早いけど中に入っていいよ」と言われたので、改札を通って中に入り、再びぼーっと海を眺めます。
初夏の太陽の光を浴びながら、のんびりと海を眺められるってすごい幸せだ……
そう思いながらのほほんとしていると、眺めている海の方からフェリーがやってきました。
行きの時と同じようにフェリーの後方に自転車を乗せ、客室で出航を待ちます。
しばらくするとフェリーが動きだし、徐々に港から離れていきます。
さらば淡路島!また来るぜ!
遠ざかる淡路島を見つめながら、この旅で出会った景色達に思いを馳せます。
全てが印象的で、まるで宝物のような思い出達。
目の前の絶景は、ずっとカメラに収めて来た。だけれど、自分の心に刻まれた景色がどんな綺麗な写真よりも一番眩しい。
思い出を抱きしめながら、次の旅へと思いを馳せる。
さあ、次はどこへいこうか。
長くも短い旅を終え、我が家に足を踏み入れた瞬間思った。
あれ、家広い…?
8畳の部屋が、やけに広々として見えた。
どうやら、一人用のテントで二日間生活していたせいで、感覚が麻痺してしまっているようでした。
我ながら、二日でテント生活に慣れるって適応力高すぎるだろ…!
そう思って一人で笑ってしまった。
キャンプとかすると、日常で当たり前に行えていたこととかができなくなったりします。例えば、テントで生活すると虫が中に入ってきたり、トイレまでの距離が遠かったり……日常だとあまりない不便なことが沢山あります。
だから、日常に帰ってきたときに、幸福度が相対的に高くなります。
今回は、家に帰ってきたときに、部屋の広さとか布団の暖かさとかに感動しました。
やっぱ壁のちゃんとしている家はいいし、暖かい布団は素晴らしい。
こういうことを定期的に実感するためにも、キャンプは定期的にしていきたいなって思います。
おしまい。
瀬戸内海にはいろいろと驚かされてきたけれど、まさか海の底にいる魚が見えるほど水が澄んでいるとは……
しばらくぶらぶらしてキャンプ場を堪能した後、撤収作業やフロントに水道の鍵を返しにいくなどしてからキャンプ場を後にします。
目指すは、大鳴門橋!
緑に囲まれた道をひたすら走る!
晴天の中、こういう緑が沢山ある場所を走っているとテンションが上がる……!!
途中、長い上りが続きます。
朝一番で体力がまだ残っているので途中まで上りますが、あまりの長さにくたびれて、途中から若干歩きました(
長い上りを超えると、それを返済するが如く長い下りへ。
下っている時、隣にずっと海が見えて更にテンションが上がる……!!
テンション振り切れながら猛スピードで下っていると……
こんな景色が見えて、思わず急ブレーキをかけて止まった。
思わず息を呑むとはこういうことなのだと、この時初めて知った。
眼下には澄んだ青、それを縁取るように聳える緑。全てを包み込む晴天の空。
それらを初夏の太陽が鮮烈に映し出している。
朝の清涼な風が頬を撫で、鼻孔に若い夏の香りを運んだ。
この景色は、間違いなく淡路島でこれまで出会ってきた、そして恐らくこれから出会う中でも一番の絶景なのだと悟った。
しばらく呆然と眺めていたのだけれど、ふと我に返って走り出します。
こういうのは、名残惜しいくらいが丁度いい。
山と蒼天。
空の青に山の緑が映えて良い。
おおうなばら。
海に向かっていく下り坂っていいよね……
そんなこんなで、ついに道の駅うずしおに到着!
ここ、道の駅うずしおから、大鳴門橋を望むことができます。
時刻は9時ごろ。少し早い(
お昼には、淡路島名物のあわじ島バーガーを食べることに。
あわじ島バーガーは、淡路島に来たら一度食べたいと思っていた一品。ここで食べることができてとても幸せです。
今回は、あわじ島ローストビーフバーガーというのを頼みました。
オーシャンビューのカウンターがあったので、そこでご飯を食べることに。
カウンター席からは、海と大鳴門橋が望めるのでとても景色が良いです。
うひょおおおおおおおおおおおお……!!
花びらみたいに盛り付けられているローストビーフが圧巻の一品。
ちょっと崩すのがもったいない気持ちになりながらも、ローストビーフを1枚ずつはがして食べていきます。
歯ごたえ満載の肉厚のローストビーフは、とてもジューシーでおいしかったです。
また、ローストビーフにかけるタマネギソースがまろやかでとてもおいしかった……!!
このボリュームと味で1300円は安い……!!
タマネギミルクソフトというのがあったのでぱくり。
タマネギとミルクソフトの甘味がうまくマッチして、癖になりそうな味わいでした。
私が飯を食べ終わった頃に、自転車乗りが沢山やってきて、バーガー屋に恐ろしいほどの人だかりができていました。
ま、まじではやめにきてよかった……(震
腹ごしらえをしたら、いざ大鳴門橋が良く見えるところまで移動します。
大鳴門橋!
大鳴門橋は、鳴門海峡と挟んでこの島と徳島県を繋ぐ大きな橋です。
本州と四国を結ぶ三つの道の一つで、四国地方と近畿地方の交通の要となっています。ここからでも多くの車が行き来しているのがわかります。
ちなみに、景観の良さから日本の道100選というのにも選ばれているのだとか。
堂々と構える鉄の橋を見ながら、この橋の続く先にある四国の地へと思いを馳せます。
四国は、いつか行ってみたいと思っている場所の一つ。いつかこの橋を反対側から見るときが来るんだろうか……
ちなみに、ここのもうひとつの名物である渦潮は、ここからだと遠すぎて良く見えませんでした(
フェリーに乗って渦潮を間近でみることができる「うずしおクルーズ」というのがあるらしいので、いつかまたくる時があったら乗ってみたいです。
うまい飯と大鳴門橋を堪能したあとは、しばらく道の駅周辺をぶらぶら。
ぶらぶらしているときに、自転車の止める場所を変えようと思い自転車を動かした、その時。
なぜかチェーンが外れる。
また、外れたチェーンを取り付けようとしたときにアクシデント発生。
フロントのアウターで足を負傷。
気付いたときには、アウターギアが私の脹脛を深々と切っていました。
まずいと思い、すぐに近くの自販機でミネラルウォーターを買って傷口を洗い流します。今回は、絆創膏などの応急処置キットをもってきていなかったのでこれ以外に処置の方法がない……
付近に薬局かコンビニがないか調べますが、生憎どこにもない模様。
あったとしても、少し遠い場所にしかありません。
しばらくすると血が止まったので、絆創膏を買いに遠くにあるコンビニに行くことにします。
道の駅うずしおを後にし、再出血しないようにゆっくりと走ります。
しばらく走ると、住宅街に入りました。住宅街の中にたまたま目的地のコンビニとは別のローカルなコンビニがあったのでそこで絆創膏を買うことに。ついでに補給食や飲み物、昼食を買います。
絆創膏を傷口に2個貼り付けます。とりあえず傷に関してはひと段落。これで安心して走ることができます。
昼食を食べてから再び出発します。
海沿いの道をひたすら走る!!
お天気の日に海沿いを走れるだけでとても幸せな気分になります。
空の青と海の青。
同じ青でもこれだけ色が違うんだなあ。
途中、道幅の狭い道で若干上りが入ったけれど、隣が海だから快適に走れました(謎理論
市街地と海を交互に繰り返す道を進んでいきます。
(この時、海沿いを走るのに夢中になりすぎて思いっきり本来走る道から外れたりしていたのは内緒)
五色浜海水浴場を少し過ぎた所の海。
エメラルドブルーの海が眩しい。
近づくとこんな感じ。
間近で見るとその透明度に驚くばかりです。
元の道に戻って、しばらく田園と市街地を走り抜けます。
最後に長い上りを超えると、今日のキャンプ場であるウェルネスパーク五色にたどり着きます。
ウェルネスパーク五色は、ログハウス、キャンプ場、宿泊施設、温泉、スポーツ施設などが一体になった複合施設です。
昨日と同様に、温泉が施設内にあって便利だからという理由でここに決めました。
施設内に入ると、芝生が茂る広大なグラウンドや子供などが遊べる遊具などが目に着きます。休日なのもあって、遊具の周辺は子連れの家族で賑わっていました。
受付で手続きを済ませ、指定された場所へと向かいます。
今日こそはちゃんとキャンプができるだろう!と思ってワクワクしながら進んでいると、大きめのテントと車が沢山ある区画を発見しました。その周辺には子供達が楽しそうに走り回っています。
あれ……?
なんか昨日も同じような光景を目にしたような……?
そう思いながら進んでいくと、案の定だだっ広い敷地がお出迎え。
思わず崩れ落ちる私。
ちなみにこの時「おかしい!」と思っていろいろと調べて、キャンプ場にはフリーサイトとオートサイトの二種類があるということを初めて知りました(白目
呆然としていると、私の区画の正面の区画にいる半裸のお兄さんと目が合いました。
お兄さんは怪訝そうな目で私を見つめていました。
そんな目で見るんじゃねえ!!!(全ギレ
と思いながらも、にこやかに「こんにちは!」とあいさつしました。会釈だけされました。悲しい。
目から流れ出る何かを拭いながら、設営にとりかかります。
昨日一通りやって慣れたのもあり、スムーズにテントを組み立てられました。
設営を済ませた後は、早速温泉へ!
流石複合施設の温泉なだけあってとても広々としていました。
温泉は、普通の白湯を始め、高温風呂、ジェットバス、電気風呂、露天風呂、香料湯・薬湯などで充実していました。その他にも、サウナや水風呂もありました。
昨日の休暇村が「絶景温泉」だとすると、ウェルネスパーク五色の温泉は「THE 温泉施設」って感じでした。
一通り温泉を楽しんだ後は、温浴と水浴を交互に繰り返す混合浴をしてしめました。
(普段から温泉から上がる時に必ず混合浴をする習慣があるのです。)
自転車で走って体が火照っていたからか、今日はいつも以上に水風呂が心地よかった……
温泉から上がった後は、売店でオレンジジュースを買ってまったり。
濃厚なオレンジの味わいが身に染みる……!!
しばらくベンチに座ってボーっとしたり、敷地内にあるものを見て回っていたりしていたのだけれど……
暇!!
ということで、明日走るであろう道を予習しにいくことにしました。
施設を出て、少し走った所にある海辺を探索しにいきます。
うーみーー!
浜辺でぼーっと海を眺めます。
初夏の真昼の太陽は眩しかったけれど、そんなことが些細なことに思える程に目の前の海は美しくて、ずっと見続けてしまっていました。
しばらく、海を眺めたり近くにあったベンチで波の音を聞きながら昼寝したりしていたのだけれど、そろそろいい時間になってきたので戻ることにします。
施設に戻る頃には、すっかり日が暮れて、空は綺麗な夕焼けとなっていました。
あたりは薄暗くなっていたのだけれど、子供達は相変わらず元気に遊具で遊んだり、芝のグラウンドを走り回ったりしていました。
キャンプ場に戻ると、家族連れの方々が夕飯を作ったりBBQをしたりしていました。
それを見ているとお腹が空いてきたので、宿泊場の中にある食堂で飯を食べることにします。
食堂では、淡路牛の定食を頼みました。うめえ……!!
(なお、毎度のことですが、食べるのに夢中で写真を撮り忘れました)
カウンターで売っていて、思わず買ってしまった一品。ちなみにビールです。
余談ですが、ビニール袋にビール瓶一本入れてテントに戻る自分の姿がまさに「THE ホームレス」って感じで涙出そうになりました。
とりあえずテントにビールを置いて、日が暮れた施設を再び探索。
キャンプ場を離れて、コテージが立ち並ぶ場所をぶらぶらしていると……
うおお……!
綺麗な夕焼けが目の前に見えて、思わずパシャリ。
雲一つない空に沈みゆく夕日は、毒々しくも美しい。
もう少し近づくと海が見えるので、海に沈む夕日を取ろうと目の前にある藪だらけの階段を下っていくと……
ブウウン!!!!
という凄まじい羽音が聞こえたので思わず目の前を見ると、なんと巨大なオオスズメバチが私の前にいるではありませんか。
まずい……!!
それを目撃した瞬間、ウサイン・ボルトもびっくりな速度で元来た階段を駆け上がります。
幸い、オオスズメバチが追ってくることはありませんでした。危ねえ……!!
思わぬドッキリに、しばらく動悸が収まりませんでした。
これ以上なにかあったら怖いので、早々にテントに戻ります。
テントの中でyoutubeを見たり、ツイッタ―を見たりしながら過ごしているうちに、日はすっかり暮れて夜になっていました。
夜空を見上げると、昨日と同じ満点の星空が広がっています。
テントの入り口を開けて、寝転んでビールを飲みながら星空を眺めます。
アストロトレーサーと三脚がない中で何とか撮った一枚。
写真では見えないのだけれど、実際の夜空は、もっと細かな星が散らばっていました。
カメラに写らない分、心に焼き付けて置こうと思ってずっと星空を見つめていました。
しばらく夜空を見上げていたのだけれど、酒が入って眠たくなってきたのでそろそろ眠ることにします。
入口を閉めてからもう一度目を閉じると、一瞬で微睡の中へと引き込まれていきました。
おやすみ。
三日目:さらば淡路島、また来る日まで
携帯のアラームで目を覚ます。目の前には昨日と同じ黄色の天井が広がっています。
今日はぐっすりと眠れたのか、身体の調子は万全。早くもキャンプ歴二日目でテント生活に慣れてきたようです。
余っていたカロリーメイトを朝飯に、今日の予定を考えます。
現在地は、淡路島の丁度西側に位置しています。今日の目標は、このまま北に向かって海岸沿いに走り続け、最後の名所である明石海峡大橋までたどり着くこと。フェリー乗り場である岩屋港は、明石海峡大橋のすぐ近くにあるので、明石海峡大橋までたどり着いたらほぼゴールのようなものです。
昨日と同じく、今日も40km程度しか走らないので、のんびりと走ることができそうです。
撤収作業を終え、キャンプ場を後にします。
目指すは、明石海峡大橋!
うーみー!
最終日のコースは、ひたすら海を眺めながらの平坦なので、ペダルが進む進む!
朝の太陽の光を浴びて綺麗な海を眺めながら走れるのは控えめに言って最高すぎる……
こういう道が好きです(伝われ
半島に向かって走っていく道っていいよね……
びゅーてぃふぉー…!!
海沿いでこういう景色に出会う度に、瀬戸内海に釘づけになってしまう……
三日間お天気で風も強くなかったので、ずっと綺麗な海を見ながら走ることができて幸せです。
さっきのところから少し走ったくらいの所なのだけれど、やっぱ海が綺麗で思わず立ち止まってパシャリ。
海が綺麗すぎて、少し走っては止まって写真を撮るってことを繰り返していました(笑
いや、ホントに何度も言うけど海が綺麗すぎる……最高……
海の向こうに朧げに明石の街並みが見えてきました。
三日前にあそこからフェリーでやって来たと思うと、何とも感慨深い気分になります。
同時に、旅の終着点が近づいているということを認識して、少し寂しい気持ちになります。
それにしても随分長い距離を走ってきたんだなあ……
ここから少し走ると、ついに見えてきた……!!
明石海峡大橋だああああああああああああああ!!!!
しかし、この明石海峡大橋、自転車乗りの中では見えてからが長いと言われているので根性入れて走ります。
少しでも近づこうと、ペダルを踏む!踏みまくる……!!
ついたあああああああああああああああああ!!!!
最後の目的地である明石海峡大橋に到着しました。
明石海峡大橋は、明石海峡を跨いで兵庫県と淡路島を繋ぐ大橋です。その全長は3911mにもおよび、世界最長のつり橋と言われています。
大鳴門橋と同じ本州と四国を繋ぐ道の一つで、四国と近畿の交通の要となっています。
それにしても、でかいなあ……!
間近で見るとそのスケールに圧倒されます。流石、世界最長のつり橋と言われるだけある……!
大鳴門橋は、若干距離があったから大きさに圧倒されるということにはならなかったのだけれど、こっちは頭上にあるので否が応でもその大きさを実感させられます。
しばらく、橋を見上げた後、明石海峡大橋の近くにある道の駅あわじで少し早めのお昼ご飯を食べることに。
この時、時刻は9:30くらいだったのだけれど、結構自転車乗りさん達で賑わっていました。
これからアワイチするのか、それとも私と同じように帰り道なのか。
どちらにせよいい旅路となるといいな……
道の駅あわじでは、海鮮丼を食べました。
やっぱり海の近くにある店の海鮮は新鮮でうまい……!!
なお写真は(ry
海鮮丼を食べ終わった後、再び明石海峡大橋を眺めます。
朝日が心地よくて、のほほんとした気分で眺めていたのだけれど、その時にふと思った。
この橋が続いている先の、本州に今から帰る。
そう実感すると、ここ数日間の思い出が蘇ってきて、急に淡路島との別れがつらくなってきます。来たばかりの時は、孤独と不安に苛まれていたはずなのに。
だけれども、時間があるからもう少し走ろうとかそういう気持ちには不思議となりませんでした。この三日間で、淡路島の魅力は十分に堪能し尽くしていて、これ以上なにをしても二番煎じになってしまうような気がしたから。
そう思った瞬間、素直に帰ろうという気持ちになりました。
予定よりも大分早いけれど、フェリーに乗って帰ることにします。
自転車に乗って、岩屋港まで走ります。
岩屋港に向かうまでの道程で、絶好の愛車撮影スポットがあったのでパシャリ。
愛車と明石海峡大橋!
岩屋港は、本当に明石海峡大橋と目と鼻の先で、すぐにたどり着くことができました。
岩屋港付近にある「絵島」をバックに淡路島一周記念写真をパシャリ。
この絵島は、国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地の一つとされており、構成文化財にも指定されているものらしいです。
ここからでは見えないのですが、下の岩にはベージュのマーブル模様が入っていて、なんとも神秘的でした。
フェリー乗り場で乗船券と自転車を搭載するための券を買ってから、しばらく改札前で海を眺めながらぼーっとします。
しばらくぼーっとしていると、職員の方から「少し早いけど中に入っていいよ」と言われたので、改札を通って中に入り、再びぼーっと海を眺めます。
初夏の太陽の光を浴びながら、のんびりと海を眺められるってすごい幸せだ……
そう思いながらのほほんとしていると、眺めている海の方からフェリーがやってきました。
行きの時と同じようにフェリーの後方に自転車を乗せ、客室で出航を待ちます。
しばらくするとフェリーが動きだし、徐々に港から離れていきます。
さらば淡路島!また来るぜ!
遠ざかる淡路島を見つめながら、この旅で出会った景色達に思いを馳せます。
全てが印象的で、まるで宝物のような思い出達。
目の前の絶景は、ずっとカメラに収めて来た。だけれど、自分の心に刻まれた景色がどんな綺麗な写真よりも一番眩しい。
思い出を抱きしめながら、次の旅へと思いを馳せる。
さあ、次はどこへいこうか。
余談:我が家に足を踏み入れて
淡路島から帰還した直後の話。長くも短い旅を終え、我が家に足を踏み入れた瞬間思った。
あれ、家広い…?
8畳の部屋が、やけに広々として見えた。
どうやら、一人用のテントで二日間生活していたせいで、感覚が麻痺してしまっているようでした。
我ながら、二日でテント生活に慣れるって適応力高すぎるだろ…!
そう思って一人で笑ってしまった。
キャンプとかすると、日常で当たり前に行えていたこととかができなくなったりします。例えば、テントで生活すると虫が中に入ってきたり、トイレまでの距離が遠かったり……日常だとあまりない不便なことが沢山あります。
だから、日常に帰ってきたときに、幸福度が相対的に高くなります。
今回は、家に帰ってきたときに、部屋の広さとか布団の暖かさとかに感動しました。
やっぱ壁のちゃんとしている家はいいし、暖かい布団は素晴らしい。
こういうことを定期的に実感するためにも、キャンプは定期的にしていきたいなって思います。
おしまい。
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