久米島旅前半の続きです。前半はこちらからどうぞ。
比屋定バンタを少し超えた地点にて
昨日まとめて置いた荷物を持って部屋を出ます。
フロントに鍵を返し、いざ出発!と思ったのですが……
外真っ暗。
周りが全く見えない程に真っ暗。一歩先が見えるか見えないかくらいの暗闇です。この暗闇の中、わずかな電灯を頼りに走るのは少し心もとないので即座に撤退します。
おとなしく鍵を回収して部屋に戻ります。この間わずか2分ほど。
しばらく部屋の中でごろごろしながら日の出を待ちます。
7時くらいに外が明るくなり始めたので今度こそフロントに鍵を返して出発します。
フロントに鍵を返す際、丁度オーナーさんと奥様が起きてきたようなので軽くあいさつします。
出ることを告げると「もう出るの!?早いね?」と驚かれました。もう少しゆっくりしていけば?とも言われたのですが、一日目を天気の影響で潰してしまったのもあってゆっくりできる旅ではなくなっていたので丁寧に断って出ます。
荷物を付けた自転車に跨り、走り出します。
日が出たばかりなので、ほんのりと明るい光があたりを照らしています。柔らかい光を浴びながら早朝の静寂の中を走ります。聞こえてくるのは鳥の囀りとわずかなチェーンの音のみ。誰もいない静寂の中、何も考えずに走り続けます。
日の出がとても幻想的で綺麗だったのでパシャリ。
しばらく走っていると、人を見かけました。
よく見ると、昨日奥武島で出会ったナイスガイな旅人のお兄さんでした。どこへ行くのか聞いてみると、どうやら久米島一番の名所である「はての浜」へ行くとのこと。今日は良く晴れる予報なので、はての浜もきっと綺麗に見えるのだろうな、とぼんやりと思います。
少し言葉を交わしたあと、お兄さんと別れて再び走り出します。
一面の草原。
海へと続いていく道。
どこまでも続く真っ直ぐな道。
こういう何もないただ真っ直ぐな道が個人的に好きだったり。
畑と海と空。
緑と青のコントラスト最高。
しばらく平地と緩やかな上り坂をのんびり走っていたのですが、久米島の北東方面に進むに従って徐々に勾配が大きくなっていきます。
こんな感じのさわやかな木漏れ日を浴びながら、上り坂を駆け抜けていきます。
しばらく走るとこの上り坂のピークである比屋定バンタに到着しました。
窓から遠くに見える沖縄の大地を眺めて旅の余韻に浸りながら、旅の終わりを感じていました。同時に、次の旅へと思いを馳せます。
そう、これは長く続く旅のほんの始まりにすぎません。
旅の終わりの哀愁と新たな旅立ちの期待と相棒を傷つけてしまったショックを同時に胸に抱きながら、こう考えます。
さあ、次はどこへいこうか。
比屋定バンタを少し超えた地点にて
三日目:久米島一周!
携帯のアラームの音で目を覚ます。時計を見ると時刻は朝6時。
昨日は結構度数高い酒を飲んでしまったから二日酔いとかちゃんと起きられるかとか心配だったのだけれども、どちらもなくて一安心です。
昨日は結構度数高い酒を飲んでしまったから二日酔いとかちゃんと起きられるかとか心配だったのだけれども、どちらもなくて一安心です。
今日の予定は、朝6時半に宿を出て久米島を一周することと、14時発のフェリーに乗って那覇へ帰ることのみです。それ以外の予定はまだ決めてない。
久米島を一周する際は、オーナーさんに言われた通りに時計回りに回っていきます。
今回は島の外周を回るのではなく、久米島一周道路(赤い線)に沿って走っていきます。久米島の南の方も行ってみたかったのですが、オーナーさん曰く「こっちは坂がやばいからやめておけ」とのことでした。現在地(黄色で示した所)から久米島一周道路に入り、ひたすらに走っていきます。
久米島を一周する際は、オーナーさんに言われた通りに時計回りに回っていきます。
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今回は島の外周を回るのではなく、久米島一周道路(赤い線)に沿って走っていきます。久米島の南の方も行ってみたかったのですが、オーナーさん曰く「こっちは坂がやばいからやめておけ」とのことでした。現在地(黄色で示した所)から久米島一周道路に入り、ひたすらに走っていきます。
昨日まとめて置いた荷物を持って部屋を出ます。
フロントに鍵を返し、いざ出発!と思ったのですが……
外真っ暗。
周りが全く見えない程に真っ暗。一歩先が見えるか見えないかくらいの暗闇です。この暗闇の中、わずかな電灯を頼りに走るのは少し心もとないので即座に撤退します。
おとなしく鍵を回収して部屋に戻ります。この間わずか2分ほど。
しばらく部屋の中でごろごろしながら日の出を待ちます。
7時くらいに外が明るくなり始めたので今度こそフロントに鍵を返して出発します。
フロントに鍵を返す際、丁度オーナーさんと奥様が起きてきたようなので軽くあいさつします。
出ることを告げると「もう出るの!?早いね?」と驚かれました。もう少しゆっくりしていけば?とも言われたのですが、一日目を天気の影響で潰してしまったのもあってゆっくりできる旅ではなくなっていたので丁寧に断って出ます。
荷物を付けた自転車に跨り、走り出します。
日が出たばかりなので、ほんのりと明るい光があたりを照らしています。柔らかい光を浴びながら早朝の静寂の中を走ります。聞こえてくるのは鳥の囀りとわずかなチェーンの音のみ。誰もいない静寂の中、何も考えずに走り続けます。
日の出がとても幻想的で綺麗だったのでパシャリ。
しばらく走っていると、人を見かけました。
よく見ると、昨日奥武島で出会ったナイスガイな旅人のお兄さんでした。どこへ行くのか聞いてみると、どうやら久米島一番の名所である「はての浜」へ行くとのこと。今日は良く晴れる予報なので、はての浜もきっと綺麗に見えるのだろうな、とぼんやりと思います。
少し言葉を交わしたあと、お兄さんと別れて再び走り出します。
一面の草原。
海へと続いていく道。
どこまでも続く真っ直ぐな道。
こういう何もないただ真っ直ぐな道が個人的に好きだったり。
畑と海と空。
緑と青のコントラスト最高。
しばらく平地と緩やかな上り坂をのんびり走っていたのですが、久米島の北東方面に進むに従って徐々に勾配が大きくなっていきます。
こんな感じのさわやかな木漏れ日を浴びながら、上り坂を駆け抜けていきます。
しばらく走るとこの上り坂のピークである比屋定バンタに到着しました。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
目の前には、一面の青とどこまでも続く水平線。風が草を揺らす音とどこか遠くから聞こえる波の音だけがあたりに鳴り響いている。吹き抜けていく風は、潮の香りと草の匂いを纏って汗ばんだ身体を癒していく……
海抜200mから見る海は広大で、普段浜辺で見るのとはまた違った良さがあります。
しばらく、展望台で休憩がてら海を眺めます。
比屋定バンタからみる景色その2。
写真では逆光なのもあってうまく映らなかったけれど、海に突き出した半島と海のコラボレーションが何とも言えない良い絶景を作り出していました。晴れていると、この先にある「はての浜」を望むことができるのだとかなんとか。
しばらく休憩した後、再び出発します。
ここまで上りだったので、あとはのんびりと下っていくだけです。
こういう景色が好きです。
しばらくずっと下っていくと……
ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
広大な海を目前にものすごい速度で下っていきます。
海に突っ込んでいくように下っていく感覚は、なんかもうすごい最高(語彙力
しばらく下っていきます。
地図を見ると、下っていく先に観光名所の一つである「宇根の大ソテツ」があったので見に行くことに。
さて、いざ見ようと思って敷地内に足を踏み入れると、どうやら観光料が必要である旨の看板が立っています。なので、観光料を支払うところを探しますが、見渡す限りどこにもありません。
しかたないので、「すいませーん」と大きな声で呼んでみるも、反応なし。
というか……
人いねえ……
全くの無人。
人がいないし観光料いれるところも見当たらないので、今回は仕方なく撤退することに。不法侵入するわけにはいかないからね。
その後は、付近の船着き場で写真を撮りつつ道を進みます。
船!!
宇根の大ソテツからしばらく走り、無事久米島一周を完了。
思ったより、25kmって短かったなあ……と思いながら、記念写真を撮るべくイーフビーチへ。一周完了した場所が、記念写真撮るには殺風景な場所だったからね(
久米島一周完了!!!
一周にかけた時間は大体3時間程。思ったよりも全然時間がかからなかったので、一周道路から外れて久米島の観光名所を一通り回るくらいが丁度よかったかもしれないです。
それにしてもイーフビーチから見る海めちゃくちゃ綺麗だ……
昨日雨が降らなかったらもっと綺麗だったんだろうなあ……
しばらく海を見ながら余韻に浸ります。
その後は、久米島空港の方まで行ってお土産を買ったり、適当な場所をぶらぶらしながら過ごしました。
時間があれば熱帯魚の家やミーフガーや上江洲家を見たり、なんなら宇江城城跡などに行ったりしたかったのですが、時間的な問題で断念しました。悲しい……
なんやかんやしていたら、出航の時間が近づいてきたので港へ。
そういえばお昼ご飯を食べていなかったので、港の中にある食堂で久米島そばをいただきます。
うめえ……
個人的に久米島そばの上に乗ってるハム(?)みたいなやつが好きです。
腹を満たしたあとは、港付近をぶらぶらします。
どこまでも続く海。
防波堤に腰掛けて、どこまでも続く海と目前の水平線をぼーっと眺めます。
思えばあっという間に過ぎた二日間でした。もうすぐこの島ともお別れかと思うと、なんともいえない寂しさが胸に押し寄せます。
しばらくすると、乗船準備ができた旨の放送が流れ始めました。
事務所に自転車を預け、船に乗り込みます。
帰りの船は行きと異なり、乗船してくる人が非常に少なかったです。行きは渡名喜に行く人が多かったので込み合っていましたが、今回は5人乗ってるかどうか位の人数でした。
これはチャンスとばかりに、ごろ寝スペースに陣取ります。大人気のごろ寝スペースも、乗船人数が少なかったのでほぼ貸切状態でした。
しばらくすると汽笛が鳴り、徐々に船が港から遠ざかっていきます。
思わずデッキに上り、遠ざかる久米島の景色を眺めます。行きの期待感と異なり、帰りは少しの哀愁を感じながら。
波乱万丈だったけど、それも含めて楽しい旅だった。
ありがとう久米島。また来るぜ。
頭上に燦々とした太陽が輝いていたのでパシャリ。
昨日の曇天が嘘のような輝きっぷり。
遠ざかる久米島の景色。
楽しい旅をありがとう。
遠ざかる久米島の景色、その2。
こういう山の中もいつかは行ってみたいなあ……
しばらくして、久米島が完全に見えなくなってきたのでデッキからごろ寝スペースへ戻ります。
ごろ寝スペースで大の字になって寝ると、ここ二日間の身体的疲労がどっと押し寄せてきます。起き上がる気力がなくなっていたので、そのまま心地よい疲労感を感じながら眠りに落ちていきます……スヤァ……
気づいたら那覇に到着していました。
船を降り、事務所で自転車を受け取ります。
さて、これからどうするか……
時刻は17:00過ぎ。どこかを回るにしても遅すぎる時刻。そしてなによりも今日の宿の予約をまだとっていない。
とりあえず、そろそろ宿をとらないと今日泊まる場所が無くなりそうなので、じゃらんで宿探しをします。検索するとよさそうなビジネスホテルがあったので、そこに決めます。
予約を取る前に、自転車の持ち込みが可能か電話で確認します。すると、持ち込みがOKなだけでなく、分解してないそのままの自転車をフロントで預かってくれるとのこと。
普通は輪行袋に入れた状態で持ち込みか、最悪な場合は持ち込み不可(カプセルホテルとかがそう)が普通なのに、なんという高待遇……
迷わずにそこの宿に決め、直行します。
宿に着いた後はチェックインを済ませ、自転車を預かってもらいます。運んでいく様子からも自転車を大切に扱ってくれていることがひしひしと伝わってきたので、とても好印象でした。
部屋に入った後は、風呂と洗濯を速攻で終わらせます。
一通り明日の準備も済み、さてどうするかと考えながらツイッタ―を眺めていたら、沖縄出身のフォロワ―さんから「コンビニに売ってる泡盛コーヒーがおいしいらしい」との情報を聞きつけたので、コンビニに直行して飯と一緒に泡盛コーヒーを買ってきました。
うまい(確信
コーヒーのビターさ・香りと泡盛のすっとした飲み口がいい感じに混ざり合って、なんともいえないすっきりとした味わいを醸し出しています。
素晴らしい……
沖縄での最後の晩餐を済ませた後は、テレビなどを見ながら時間を過ごしました。
当たり前だけど、関東と沖縄ではチャンネルに対応しているテレビ局が違っていたり、やってる番組が違ったりして少し面白かったです。
しばらくすると、酔いが回ってきて眠くなってきたので寝ました。スヤァ……
四日目:さらば沖縄、また来る日まで
いつもの通り、アラームの音で目を覚ます。時刻を見ると、これもいつも通り朝6時。
朝食が6時半から開始とのことなので、洗面を済ませてから食堂へ向かいます。
朝食は、バイキング形式なので適当に好きなものを好きなだけ食べます。ちなみに、この朝食には、昨日食べた久米島そばに乗っていたハム(?)が大量にあったので、大量に食べました。おいしかったけど食べ過ぎて胃もたれした……(白目
朝食を食べた後は、部屋に戻ってごろごろします。
本当は朝早くに出て、那覇周辺の観光地でも回ろうと思っていたのだけれども、帰りの飛行機が13:00発で時間がないのと、昨日の疲労が少し残っていたのも相まって断念しました。
チェックアウト時間30分前位に宿を出て、空港まで自走します。
その後、那覇空港の壁際で自転車を分解します。
飛行機に乗せるために、つけていたペダルを外さなければならない(というか外さないとOS-500に入らない)ので、工具を使ってペダルを外そうとします。
と、ここで問題発生。
ペダルが外れない……
固定しながら工具で力を入れて外そうとしますが、うんともすんともいわない。
まじか……と思いながらも格闘すること、早1時間。なんとか左のペダルが外れた!と思った、その時……
ガリッ
ん……?と思い、フレームを見ると、工具の持ち手が見事にフレームの塗装を剝いでいるではありませんか……
あっ
あっ、これ立ち直れない……(白目
思わずその場に項垂れる私。
まじか……買ったばっかのチャリをこんな凡ミスで傷つけてしまうなんて……
10分ほど放心していましたが、飛行機の時間を考えるとそこまでのんびりしていられません。家に帰ってから再塗装のやり方を調べることを心に誓って、片方だけペダルを外した状態の自転車をコインロッカーから回収してきたOS-500に詰め込みます。(右はどうやってもペダルが外れなかったので断念した)
本来なら両方外さないといけないので、かなりきつめな状態でした。(そもそも車体の破損を防ぐためにもペダルは外すべきなので、飛行機輪行をしようと思っている方がいたらきちんと両方ペダルを外すことを強く推奨します。今回は搭乗時間が迫っていたのでしかたなくこの措置にしています)
空港で一通りの手続きを済ませ、自転車を預けてから、搭乗口付近で待ちます。
搭乗開始の案内と共に搭乗口から飛行機に乗り込み、座席に座って離陸まで待ちます。
しばらくすると、離陸が始まり、徐々に沖縄から遠ざかっていきます。
さらば沖縄。また来る日まで。
さらば沖縄。また来る日まで。
窓から遠くに見える沖縄の大地を眺めて旅の余韻に浸りながら、旅の終わりを感じていました。同時に、次の旅へと思いを馳せます。
そう、これは長く続く旅のほんの始まりにすぎません。
旅の終わりの哀愁と新たな旅立ちの期待
さあ、次はどこへいこうか。
余談:旅の後の自転車屋にて
「旅行から帰ってきたらペダルはめ直すから店にきてね」
旅に出る前、チャリのペダルを外してもらいに行ったときに自転車屋さんからこういわれていたので、帰ってきてからペダルをつけ直しに自転車屋へ。
ペダルをはめ直してもらっているときに、ペダルがなかなか外れなかった話やフレームが傷ついてしまった話をしたら、
「あーあるよね、自分でつけたペダルが外れ無くなる時ー」
と笑いながら言っていたので割とペダルが外れないことはあるみたいです。
車体の傷の件は、
「アルミだから錆びないし、ほっといても大丈夫だよ」
とのこと。錆びないかが一番心配だったので一安心。ただ、だからといってほっておける問題でもないので、しばらくして傷が増えてきてから一気に塗装し直そうと考えてます。(ちなみに7月現在でまだ塗装しなおしてない模様)
ちなみに、塗装禿げたときには、小さい傷の場合はカーショップで車体と似た色のタッチペン(細かいところを塗装するペン式の塗料)を買ってきて塗ればいいとのこと。
ただ、今回はそれなりに大きな傷なので、別の方法を考える必要がありそうです。
傷がつくのは喜ばしいことじゃないけれど、こういうことを考えるのもまた楽しかったりします。
おしまい。
傷がつくのは喜ばしいことじゃないけれど、こういうことを考えるのもまた楽しかったりします。
おしまい。
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