どうも、拓夏です。
今回は、5/5に西伊豆スカイラインを走った時のことを書いていこうと思います!
西伊豆スカイラインにて。
こういう風に眼下に道路とか見えると「ああ、かなり上ってきたんだなあ……」って気持ちになります。
山の緑は見てても飽きない……
愛車と共に。
夢中で駆け抜けていたら、あっという間に10.8kmの道程を走り終えてしまいました。
走り終わったあとは、この絶景を名残惜しく思いながらも背を向けて走り出す。
今回は、死にそうな思いで上ったこの道だけれども、いつかもっとちゃんと走れるようになったころにまた来よう。
さらばだ西伊豆スカイライン!
今回は、5/5に西伊豆スカイラインを走った時のことを書いていこうと思います!
西伊豆スカイラインにて。
旅立ちの前
5月といえば、かの長期連休GWがやってくる時期です。
この長期連休を利用して旅行にでかけたり、そうでなくても家で趣味に勤しんだりする人が多いと思います。
当然、私もGWを利用してツーリングに出かけようと考えていました。毎日、旅ブログやツーリング雑誌を眺めながら、どこへ行こうか何をしようかと旅への思いを膨らませていました。
一方でその頃、登山にも興味を持ち始めており、ツーリングとは別の日に日帰りで初心者向けの山に登ってみようと考えていました。ただ、調べると必要な用品を買い切れないことを知り、泣く泣く断念しようとしていました。
しかし、その時こう思いました。
自転車で山登ればいいんじゃね?
と。
前回は島旅で綺麗な海を堪能したし、今回は山で緑を感じながらヒルクライムするのもいい気がします。
ということで、初心者でも頑張ればいけて、景色がめちゃめちゃよさそうという条件で白羽の矢が立ったのが西伊豆スカイラインだったのでした。
西伊豆スカイラインは、戸田岬から達磨山・伽藍山を通って土肥岬を抜ける約10.8kmの道路です。山上から眺める景色が良いことで有名で、その絶景から別名「天空の道」と呼ばれています。天気が良いときは富士山を望めるとかなんとか。
修善寺駅からいくルートが一番近いのですが、今回は函南駅まで輪行し、修善寺までは自走することにしました。というのも、函南駅・修善寺間がなかなかいい景色という情報を聞きつけたからです。
前日まで期待に胸を膨らませながら準備し、早く就寝しました。
前日まで期待に胸を膨らませながら準備し、早く就寝しました。
せせらぎに導かれ
朝5時半に家を出て、最寄駅まで自走します。駅に着いてから自転車を分解し、輪行袋に自転車を詰め込みます。その後、最寄駅から函南駅まで電車で移動します。
函南駅で降りて輪行を解除し、必要な荷物を付けてから走り出します。
気温は5月と思えないほどの暑さで、漕ぐたびに汗がにじみ出てきます。
函南駅をしばらく川沿いに南下していくと、期待以上の景色が目の前に広がり始めました。
気温は5月と思えないほどの暑さで、漕ぐたびに汗がにじみ出てきます。
函南駅をしばらく川沿いに南下していくと、期待以上の景色が目の前に広がり始めました。
おお……!
目の前に広がる山と草原が初夏の太陽の光を浴びて青々と輝いており、草原の間を割って流れる川からは涼しげなせせらぎが聞こえてきます。
川のせせらぎと、草原を吹き抜けていく風が火照った体を癒していきます。
静岡は自転車で走りやすいしいい景色が多いと聞いてはいたけれども、予想以上に良い……
こんな景色を眺めながら川沿いをひたすらに走っていきます。
山と川のコラボレーション。
山と川ってシチュエーションだけでご飯三杯くらいいけそう。
景色を眺めながら漕いでいたらあっという間に修善寺駅に到着しました。
修善寺駅を出るとしばらく補給できるところがないということなので、補給食や水を補充していきます。
補給食や水を充分に補充してから修善寺駅を出た後は、西へと進路を取り、戸田岬に向かって走り始めます。
修善寺を出てすぐに上りに差し掛かります。勾配が緩い坂なので最初はするすると余裕で上っていきます。
しかし、次第に勾配が大きくなっていくと、息も切れ切れになってきます。ダンシング(踊っているわけではない。立ちこぎの事)して途中までなんとか上るものの、時速10kmをきったあたりで足を付いてしまいました。
息を整えながら、しばらく自転車を押して歩きます。頭上には灼熱の太陽が照り付け、ただ立っているだけで体力が消耗していきます。道の途中にある日陰でたまに足を止めて休みながら、ひたすら押して歩きます。
眼前に目を向けると、相変わらず勾配が大きい坂が待ち受けています。なんとか上ってみようとべダルを踏むも、2~3回漕いだだけで限界が来ます。
どうやら、先ほどダンシングしすぎたせいで足の筋肉が疲労しきってしまっているようでした。上りは、疲労から回復しにくい足の筋肉ではなく、回復の早い心筋を使ってペダルを回すのが定石なのに、それをすっかり忘れていました。
眼前には終わりの見えない坂、頭上には灼熱の太陽。足は売り切れ状態で、息は絶え絶え。
「歯が立たない」という言葉が頭に過ります。その言葉の意味を今、嫌なほど思い知らされていました。
自転車を押して歩いていると、何人かのサイクリストさん達とすれ違いました。どなたもみんな息が絶え絶えで、それでもなんとか上っているようでした。
少なくとも私より経験を積んでいるであろうサイクリストさん達が息を切らして上っているのを見て、初心者の私が来る場所ではなかったかもしれないとぼんやりと思いました。
地図アプリを見ると、戸田岬までまだ半分もきていない模様。この先、この上りが半分以上もずっと続いていると思うと心がくじけそうになります。
振り返ってみると、目の前には下り坂がありました。踵を返してこの坂を下ることができたらどんなに楽だろう。そんなことを暑さで思考力が奪われた頭で考え始めていました。
その時、ふと頭に過ったのは、この旅の出発点である去年の伊豆大島一周の時の事でした。
8月の灼熱の太陽が照りつける中、滝のような汗をかきながら友人と二人で延々と続く上り坂を自転車を押しながら歩いていたときのこと。いつ終わるかわからない上り坂に音を上げた友人が振り返って「この坂道下って帰ろうか」と言ってきました。
その時、熱さで頭が湯だっていた私は、至極しょうもないことを口走った。
「伊豆大島一周したらめっちゃかっこいいと思わないか? でもここで諦めて帰ったら逆にめっちゃダサい」
それを聞いた友人は「確かに」といった後、無言で上り坂を上り始めました。
最終的にしょうもない意地だけで私達は坂を上り切りました。頂上で息をつきながら何気なく木々の隙間に目をやると、そこには雄大な景色が広がっていました。伊豆大島の街並みと海と空。空と海を分ける水平線は湾曲しながらどこまでも続いていて、その時「地球は丸い」ということを実感しました。
目の前の光景は息を呑むほどの美しさで、しばらくその場に立ち尽くして眺めてしまうほどでした。
今思うと、それはそこまで感動する程の景色ではなかったかもしれません。ただ、苦難を乗り越えた達成感も相まって、その光景が特別美しく見えたのだと思います。
後でわかったことだけれど、この上り坂は、平均斜度6.5%で標高差265mの初心者にしては相当な激坂でした。それをレンタサイクルで借りた6段変速のスチール製クロスバイクという、お世辞にもいい機材とは言えないもので上りきった。殆ど歩いていたけれど。
今の状況は、伊豆大島で終わりの見えない坂道を上っていた時に似ていました。先の見えない不安に駆られながら、それでもなけなしの意地だけで上りきったあの時。
今は、あの時よりも機材も私自身も少なからず進歩しているはずです。そしてなによりも、あの時のような絶景をもう一度みたいと思いました。絶景を追いかけに自転車旅を始めたのだから。
暑さで朦朧とする意識の中、眼前の道を睨みます。
先は長いだろうが、進み続けていればいつかきっとたどり着くでしょう。あの時たどり着くことができたのだから。
一歩ずつ前に進みます。足は歩くことすら億劫な程重いけれど、そんなこと関係がありませんでした。
道があって、その先に絶景があるのなら、進み続けるしか選択肢がないんです。
この先にどんな景色が待っているのだろう?
そんな期待感だけを胸に抱いて、ひたすらに歩き続けます。
数分前の固い決意はどこへいったのやら、再びそんなことを考えながら汗だくで自転車を押してしばらく上っていると、目の前に標識が見えてきました。
標識には、「達磨山レストハウス」と書かれていました。どうやら休憩地点のようです。
標識をみるに食事処のようなので、ここでお昼を食べながら休憩することにします。
長い上り坂で消費したカロリーをいち早く摂取すべく、近くに自転車を止めて早々に店の中に入ろうとします、が……
閉まってる(白目
ドアには「断水のため、一時休業します」と書かれた張り紙が貼り付けられていました。まじか……
付近には、私と同じようにこの長い坂を上ってきたライダーさんやサイクリストさん達がいましたが、皆さんも同じような心情の模様。
(一人「ええーーーーー!!」と叫んで項垂れていたサイクリストさんもいました。気持ちは死ぬほどわかる)
というか、なぜこの時期に休業……一番の稼ぎ時なんじゃ……
そう思うも、開いていないなら仕方ない。他の店を探すも、この山奥に飯屋の一つあるはずがありません。
とりあえず飯を食えないことはしかたないので、奥にあるテラスのベンチに座って(たまに寝転がって)ひとまず休息をとることにしました。
ベンチに座って一息つくと、目の前には……
おおおおお……!!!!!!!!
霞がかった儚げな富士山と麓の街並みが駿河湾を跨いで広がっていました。
山と海と街並み……最高すぎる光景が目の前に広がっていて、呼吸すら忘れて見入っていました。
やばい……上ってきてよかった……
目下に広がる景色を見た時、今までの苦難が報われた気がしました。
上りの後には絶景が待っている。そう信じて登ってきてよかった……!!
しばらくこの景色を眺めながら勝利のの余韻に浸っていたのだけれども、いつまでもここにいるわけにもいかないので、自販機で水を補充して出発します。
この景色も最高だけれども、今日のメインディッシュはここではありません。
更なる絶景を求めて、西伊豆スカイラインを目指します。
なんだこの景色は……!!!
目の前には達磨山の頂上が雄々しく待ち受けていました。私を苦しめてきた上りの、その頂上がついに見えてきたという感動が胸中に渦巻きます。
頂上から目を離して眼下を見渡すと、そこには連なる山々を望むことができて、なんというかとにかく最高です(語彙力
目の前の絶景をみて、天空の道という別名は誇張でもなんでもないことを知ります。
しばらくこの絶景を眺めながら走っていきます。
少し走ったらお寺の看板?を見つけたのでパシャリ。
ここまで参拝にくるって結構大変だよなあ……
山の連なりがどこまでも続いている様は圧巻の一言。
ずっと見ていたくなる。
眼下に山を望めるって結構な贅沢だと思う。目の前に広がる山と草原が初夏の太陽の光を浴びて青々と輝いており、草原の間を割って流れる川からは涼しげなせせらぎが聞こえてきます。
川のせせらぎと、草原を吹き抜けていく風が火照った体を癒していきます。
静岡は自転車で走りやすいしいい景色が多いと聞いてはいたけれども、予想以上に良い……
こんな景色を眺めながら川沿いをひたすらに走っていきます。
山と川のコラボレーション。
山と川ってシチュエーションだけでご飯三杯くらいいけそう。
景色を眺めながら漕いでいたらあっという間に修善寺駅に到着しました。
修善寺駅を出るとしばらく補給できるところがないということなので、補給食や水を補充していきます。
脅威のヒルクライム
補給食や水を充分に補充してから修善寺駅を出た後は、西へと進路を取り、戸田岬に向かって走り始めます。
修善寺を出てすぐに上りに差し掛かります。勾配が緩い坂なので最初はするすると余裕で上っていきます。
しかし、次第に勾配が大きくなっていくと、息も切れ切れになってきます。ダンシング(踊っているわけではない。立ちこぎの事)して途中までなんとか上るものの、時速10kmをきったあたりで足を付いてしまいました。
息を整えながら、しばらく自転車を押して歩きます。頭上には灼熱の太陽が照り付け、ただ立っているだけで体力が消耗していきます。道の途中にある日陰でたまに足を止めて休みながら、ひたすら押して歩きます。
眼前に目を向けると、相変わらず勾配が大きい坂が待ち受けています。なんとか上ってみようとべダルを踏むも、2~3回漕いだだけで限界が来ます。
どうやら、先ほどダンシングしすぎたせいで足の筋肉が疲労しきってしまっているようでした。上りは、疲労から回復しにくい足の筋肉ではなく、回復の早い心筋を使ってペダルを回すのが定石なのに、それをすっかり忘れていました。
眼前には終わりの見えない坂、頭上には灼熱の太陽。足は売り切れ状態で、息は絶え絶え。
「歯が立たない」という言葉が頭に過ります。その言葉の意味を今、嫌なほど思い知らされていました。
自転車を押して歩いていると、何人かのサイクリストさん達とすれ違いました。どなたもみんな息が絶え絶えで、それでもなんとか上っているようでした。
少なくとも私より経験を積んでいるであろうサイクリストさん達が息を切らして上っているのを見て、初心者の私が来る場所ではなかったかもしれないとぼんやりと思いました。
地図アプリを見ると、戸田岬までまだ半分もきていない模様。この先、この上りが半分以上もずっと続いていると思うと心がくじけそうになります。
振り返ってみると、目の前には下り坂がありました。踵を返してこの坂を下ることができたらどんなに楽だろう。そんなことを暑さで思考力が奪われた頭で考え始めていました。
その時、ふと頭に過ったのは、この旅の出発点である去年の伊豆大島一周の時の事でした。
8月の灼熱の太陽が照りつける中、滝のような汗をかきながら友人と二人で延々と続く上り坂を自転車を押しながら歩いていたときのこと。いつ終わるかわからない上り坂に音を上げた友人が振り返って「この坂道下って帰ろうか」と言ってきました。
その時、熱さで頭が湯だっていた私は、至極しょうもないことを口走った。
「伊豆大島一周したらめっちゃかっこいいと思わないか? でもここで諦めて帰ったら逆にめっちゃダサい」
それを聞いた友人は「確かに」といった後、無言で上り坂を上り始めました。
最終的にしょうもない意地だけで私達は坂を上り切りました。頂上で息をつきながら何気なく木々の隙間に目をやると、そこには雄大な景色が広がっていました。伊豆大島の街並みと海と空。空と海を分ける水平線は湾曲しながらどこまでも続いていて、その時「地球は丸い」ということを実感しました。
目の前の光景は息を呑むほどの美しさで、しばらくその場に立ち尽くして眺めてしまうほどでした。
今思うと、それはそこまで感動する程の景色ではなかったかもしれません。ただ、苦難を乗り越えた達成感も相まって、その光景が特別美しく見えたのだと思います。
後でわかったことだけれど、この上り坂は、平均斜度6.5%で標高差265mの初心者にしては相当な激坂でした。それをレンタサイクルで借りた6段変速のスチール製クロスバイクという、お世辞にもいい機材とは言えないもので上りきった。
今の状況は、伊豆大島で終わりの見えない坂道を上っていた時に似ていました。先の見えない不安に駆られながら、それでもなけなしの意地だけで上りきったあの時。
今は、あの時よりも機材も私自身も少なからず進歩しているはずです。そしてなによりも、あの時のような絶景をもう一度みたいと思いました。絶景を追いかけに自転車旅を始めたのだから。
暑さで朦朧とする意識の中、眼前の道を睨みます。
先は長いだろうが、進み続けていればいつかきっとたどり着くでしょう。あの時たどり着くことができたのだから。
一歩ずつ前に進みます。足は歩くことすら億劫な程重いけれど、そんなこと関係がありませんでした。
道があって、その先に絶景があるのなら、進み続けるしか選択肢がないんです。
この先にどんな景色が待っているのだろう?
そんな期待感だけを胸に抱いて、ひたすらに歩き続けます。
約束された景色
あ、やっぱり帰ろうかな……つらい……
数分前の固い決意はどこへいったのやら、再びそんなことを考えながら汗だくで自転車を押してしばらく上っていると、目の前に標識が見えてきました。
標識には、「達磨山レストハウス」と書かれていました。どうやら休憩地点のようです。
標識をみるに食事処のようなので、ここでお昼を食べながら休憩することにします。
長い上り坂で消費したカロリーをいち早く摂取すべく、近くに自転車を止めて早々に店の中に入ろうとします、が……
閉まってる(白目
ドアには「断水のため、一時休業します」と書かれた張り紙が貼り付けられていました。まじか……
付近には、私と同じようにこの長い坂を上ってきたライダーさんやサイクリストさん達がいましたが、皆さんも同じような心情の模様。
(一人「ええーーーーー!!」と叫んで項垂れていたサイクリストさんもいました。気持ちは死ぬほどわかる)
というか、なぜこの時期に休業……一番の稼ぎ時なんじゃ……
そう思うも、開いていないなら仕方ない。他の店を探すも、この山奥に飯屋の一つあるはずがありません。
とりあえず飯を食えないことはしかたないので、奥にあるテラスのベンチに座って(
ベンチに座って一息つくと、目の前には……
おおおおお……!!!!!!!!
霞がかった儚げな富士山と麓の街並みが駿河湾を跨いで広がっていました。
山と海と街並み……最高すぎる光景が目の前に広がっていて、呼吸すら忘れて見入っていました。
やばい……上ってきてよかった……
目下に広がる景色を見た時、今までの苦難が報われた気がしました。
上りの後には絶景が待っている。そう信じて登ってきてよかった……!!
しばらくこの景色を眺めながら勝利のの余韻に浸っていたのだけれども、いつまでもここにいるわけにもいかないので、自販機で水を補充して出発します。
この景色も最高だけれども、今日のメインディッシュはここではありません。
更なる絶景を求めて、西伊豆スカイラインを目指します。
天空の道
達磨山レストハウスを出て少し走ると、戸田岬と書かれた青看板が見えてきます。
左方向を見ると、どうやら西伊豆スカイラインへ繋がる道が見えます。ついに目的地の入口に到着したようです。まじで長かった……
西伊豆スカイラインに突入する前に、少しだけ足を休めます。達磨山レストハウスで休憩したものの、足の疲労は思いのほか凄まじく、回復しても少し走るだけで疲労が再発してしまうからです。
丁度ライダーさん達が集まって休憩していた場所があったので、その付近で休憩をとります。
休憩所のところに看板があったので読んでみると、どうやらこの戸田岬は標高770mのところにある模様。西伊豆スカイラインが標高約900mにあるので、そのほとんどをここまでで上ってきたことになります。
え、まじで……?
え、まじで……?
てっきり西伊豆スカイラインからが上りの本番だと思っていた私。少し拍子抜けしてしまいます。
通りでここまでめちゃくちゃ辛かったわけです。途中でこんなに辛いなら西伊豆スカイラインっていったいどんなものなのかと恐怖に震えていたのだけれども、少しほっとしました。
充分に休憩してから走り出します。
いざ西伊豆スカイラインへ!
西伊豆スカイラインに入ると
こんな景色が出迎えてくれます。
見渡す限りの山、山、山……
空の青に良く映える山の緑がとても眩しい。
眼前の開けた景色に、思わず頬が緩むのが止められません。
夢中になってペダルをこぎ続けます。ここは少し上りだったのだけど、いままでに比べれば平坦のようなもの。何よりもこんな景色を前に足を止められるわけがありません。
走り続けていくと、目の前にはこんな景色が見えてきます。
ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!通りでここまでめちゃくちゃ辛かったわけです。途中でこんなに辛いなら西伊豆スカイラインっていったいどんなものなのかと恐怖に震えていたのだけれども、少しほっとしました。
充分に休憩してから走り出します。
いざ西伊豆スカイラインへ!
西伊豆スカイラインに入ると
こんな景色が出迎えてくれます。
見渡す限りの山、山、山……
空の青に良く映える山の緑がとても眩しい。
眼前の開けた景色に、思わず頬が緩むのが止められません。
夢中になってペダルをこぎ続けます。ここは少し上りだったのだけど、いままでに比べれば平坦のようなもの。何よりもこんな景色を前に足を止められるわけがありません。
走り続けていくと、目の前にはこんな景色が見えてきます。
なんだこの景色は……!!!
目の前には達磨山の頂上が雄々しく待ち受けていました。私を苦しめてきた上りの、その頂上がついに見えてきたという感動が胸中に渦巻きます。
頂上から目を離して眼下を見渡すと、そこには連なる山々を望むことができて、なんというかとにかく最高です(語彙力
目の前の絶景をみて、天空の道という別名は誇張でもなんでもないことを知ります。
しばらくこの絶景を眺めながら走っていきます。
少し走ったらお寺の看板?を見つけたのでパシャリ。
ここまで参拝にくるって結構大変だよなあ……
山の連なりがどこまでも続いている様は圧巻の一言。
ずっと見ていたくなる。
こういう風に眼下に道路とか見えると「ああ、かなり上ってきたんだなあ……」って気持ちになります。
山の緑は見てても飽きない……
愛車と共に。
夢中で駆け抜けていたら、あっという間に10.8kmの道程を走り終えてしまいました。
走り終わったあとは、この絶景を名残惜しく思いながらも背を向けて走り出す。
今回は、死にそうな思いで上ったこの道だけれども、いつかもっとちゃんと走れるようになったころにまた来よう。
さらばだ西伊豆スカイライン!
終わりはあっけなく
帰りは、上ってきた苦労を返済するかのようにずっと下りが続いていました。当たり前だ。
まるでジェットコースターにでも乗ってるようなスピードで、いつになったら終わるのかわからない坂を下っていきます。
路面が安定していないのもあり、ハンドルを握る手とペダルに乗せている足が振動で徐々にしびれを帯びてきます。
サイコンを見ると、時速60kmと表示されていました。それを見た瞬間「あ、ここでこけたら死ぬな」とぼんやりと思います。振り落とされないように必死にハンドルにしがみつき、カーブが来るたびに全力でブレーキを握りながら下っていきます。
上ってきた距離と同じ分だけ下る頃に、修善寺駅が見えてきました。
修善寺駅で自転車を分解して、輪行袋に入れてから電車に乗り込みます。
時刻は16時過ぎくらい。予定していた帰りの時間になんとか間に合いました。
上っていたときは日が出てるうちに帰れないだろうなと思っていたのだけれど、そんなことはなく一安心です。
しばらくすると電車が発車し、修善寺駅から徐々に離れていきます。
旅の終わりを名残惜しく感じながら、窓に流れる景色をいつまでも眺めていました。
余談:電車の中で
三島でJRに乗り換えたときのこと。
いつものように、自転車が邪魔にならない車両の最前列の壁に自転車を置こうと考えて乗り込むと、そこには先客がいたようですでに荷物が置かれていました。
置かれた荷物を見るに、恐らく自転車である模様。先客もどうやら自転車乗りのようです。
16~17時は、自転車乗りが帰宅を始める時間(だと勝手に私は思っている)なので、荷物が置きやすい最前列か最後列の運転席前が混みあうのも仕方ありません。
どうしようか頭を悩ませていると、後ろから声をかけられました。どうやらこの自転車の主のようです。「ごめんね、邪魔になっちゃってたね。置けるようにするね」と自転車を少しずらし、私の自転車を置けるスペースを作ってくれました。
お礼をいってから席に座ります。普段は自転車のそばに立つのだけれど、時間も時間で一般客があまりいないので思い切って座ることにしました。
席に座ると、丁度目の前にその人が座っていました。目があったので挨拶をすると、目の前に座ったおじさんに「今日はどこまで走ってきたの?」と聞かれました。
これは自転車乗りの定番の挨拶(だと思ってるけど実際はどうなんだろう……)です。自転車乗りは、行きの電車で「どこへいくのか?」帰りの電車で「どこへいってきたのか」をお互い話すことが多いです。特にコミュ力の高いおじさんと同じ車両に乗り合わせたときに多い気がする。
「西伊豆スカイラインってとこまで走ってきました」というと「おお、西伊豆の方かー。あそこは坂辛いよねえ」と返ってきました。どうやら、自転車でいったことはないが、家族と車でいったことがあるとのこと。
しばらく、他愛のない話しが続きました。おじさんはどこへいってきたのかとか、自転車乗ってどれくらい経つのかとか、自転車何台くらいもってるのかとか、自転車の昔の話とか……
話を聞くに、おじさんは自転車に乗り始めてからかなり長いよう。それもあって話の引き出しが沢山あって、いろいろと貴重な話を沢山聞くことができました。
しばらく話していると、いつの間にか人生の話になっていて、最寄駅で降りるまでずっとその話をしていました。
個人的に、人とのふれあいも旅の醍醐味の一つだと思います。
旅先だったら現地の人と、行き帰りの電車の中なら他の自転車乗りさんと。旅先でいろんな人と話すのがとにかく楽しい。
後で思い返すとなんでもないような他愛のない話なのだけれど、不思議とその時のことが妙に心に残ったりすることもあります。
他愛もない話から話が発展して、今回みたいに人生の話になるなんてことも。
なんというか、旅はそういうの全部ひっくるめて面白いなあ、って思ったり。
そんな話。特にオチはない。
おしまい。
席に座ると、丁度目の前にその人が座っていました。目があったので挨拶をすると、目の前に座ったおじさんに「今日はどこまで走ってきたの?」と聞かれました。
これは自転車乗りの定番の挨拶(だと思ってるけど実際はどうなんだろう……)です。自転車乗りは、行きの電車で「どこへいくのか?」帰りの電車で「どこへいってきたのか」をお互い話すことが多いです。特にコミュ力の高いおじさんと同じ車両に乗り合わせたときに多い気がする。
「西伊豆スカイラインってとこまで走ってきました」というと「おお、西伊豆の方かー。あそこは坂辛いよねえ」と返ってきました。どうやら、自転車でいったことはないが、家族と車でいったことがあるとのこと。
しばらく、他愛のない話しが続きました。おじさんはどこへいってきたのかとか、自転車乗ってどれくらい経つのかとか、自転車何台くらいもってるのかとか、自転車の昔の話とか……
話を聞くに、おじさんは自転車に乗り始めてからかなり長いよう。それもあって話の引き出しが沢山あって、いろいろと貴重な話を沢山聞くことができました。
しばらく話していると、いつの間にか人生の話になっていて、最寄駅で降りるまでずっとその話をしていました。
個人的に、人とのふれあいも旅の醍醐味の一つだと思います。
旅先だったら現地の人と、行き帰りの電車の中なら他の自転車乗りさんと。旅先でいろんな人と話すのがとにかく楽しい。
後で思い返すとなんでもないような他愛のない話なのだけれど、不思議とその時のことが妙に心に残ったりすることもあります。
他愛もない話から話が発展して、今回みたいに人生の話になるなんてことも。
なんというか、旅はそういうの全部ひっくるめて面白いなあ、って思ったり。
そんな話。
おしまい。
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