どうも、拓夏です。
今回は6/1~6/3にかけて行った淡路島一周旅行について書こうと思います!
瀬戸内海のベストショット
今回は6/1~6/3にかけて行った淡路島一周旅行について書こうと思います!
瀬戸内海のベストショット
どうしても島に行きたかった
ああ、島に行きたい。
西伊豆スカイラインを走ってから約一か月経とうとしていた頃、旅ブログやツーリングサイトを見ながらぼんやりとそう思っていました。
旅に出て三日も経つと再び旅に出たくなる私としては、一か月に一度は旅に出ないと禁断症状になってしまいます。特に、今回は島旅に出たくて出たくて仕方なかった。
島なら沖縄!ということで沖縄や周辺の離島へのアクセスを調べてみるも、早割りが利かない時期だったのもあり運賃は高め。5~6万運賃に出すなら他を回った方がいろいろと楽しめそうです。
その他にも西の方にあたりをつけて島を調べてみるものの、値段が高いか時間がかかるかの二択しかありません。
どうしようかと頭を悩ませていたとき、ふと目に留まったのが淡路島でした。
淡路島は、サイクルイベントなども行われる自転車に活発な島です。特に、淡路島一周することは「アワイチ」と呼ばれており、アワイチを目指して多くのサイクリストさん達が淡路島を訪れるのだとか。
ふと、私の好きな旅ブロガーさんが「初夏の瀬戸内海はいいぞ」とツイッタ―でつぶやいていたことを思い出します。なるほど、初夏の瀬戸内海を拝みにいくのもいいかもしれません。
幸い、淡路島は明石から淡路ジェノバラインという直通のフェリーが出ているので、それに乗れば自転車を積んで行けそうです。明石までは新幹線でいけばいいので、交通の面でも問題なさそうです。
一周150kmという距離と島の南側にある激坂が少し気がかりでしたが、二泊三日で走ればなんとかなるだろうということで、淡路島にいくことに決定しました。
そうと決まれば早速準備を始めます。
今回は、宿泊ではなくキャンプをするつもりなので、キャンプ道具一式をサドルバッグに詰め込みます。
今回持って行ったキャンプ用品はこちら。
島なら沖縄!ということで沖縄や周辺の離島へのアクセスを調べてみるも、早割りが利かない時期だったのもあり運賃は高め。5~6万運賃に出すなら他を回った方がいろいろと楽しめそうです。
その他にも西の方にあたりをつけて島を調べてみるものの、値段が高いか時間がかかるかの二択しかありません。
どうしようかと頭を悩ませていたとき、ふと目に留まったのが淡路島でした。
淡路島は、サイクルイベントなども行われる自転車に活発な島です。特に、淡路島一周することは「アワイチ」と呼ばれており、アワイチを目指して多くのサイクリストさん達が淡路島を訪れるのだとか。
ふと、私の好きな旅ブロガーさんが「初夏の瀬戸内海はいいぞ」とツイッタ―でつぶやいていたことを思い出します。なるほど、初夏の瀬戸内海を拝みにいくのもいいかもしれません。
幸い、淡路島は明石から淡路ジェノバラインという直通のフェリーが出ているので、それに乗れば自転車を積んで行けそうです。明石までは新幹線でいけばいいので、交通の面でも問題なさそうです。
一周150kmという距離と島の南側にある激坂が少し気がかりでしたが、二泊三日で走ればなんとかなるだろうということで、淡路島にいくことに決定しました。
そうと決まれば早速準備を始めます。
今回は、宿泊ではなくキャンプをするつもりなので、キャンプ道具一式をサドルバッグに詰め込みます。
今回持って行ったキャンプ用品はこちら。
- モンベル X-TREK™マイティードーム (テント)
- モンベル ダウンハガ―800 Women's #3(シュラフ)
- モンベル U.L. コンフォートシステム エアパッド&エアパッドワイド 150 (マット)
- モンベル U.L. コンフォートシステムピロー (枕)
- スノーピーク たねほおずき ゆき (ライト)
- エマージェンシーシート(グラウンドシート代わり)
この他にも自炊道具も持っていこうと思っていたのですが、サドルバッグが小さすぎて入らなかったので今回は断念しました。(そろそろサドルバッグじゃなくてパニアバッグにすることを検討しようと思っている)
マイティードームは、オーバースペックなのだと思うのですが、今後の自転車旅のことや他の趣味のことを考えて思い切って買いました。(機材に関しては、使用感に関することとかを別途で上げるつもりです)
あと、寝具には妥協しない方向でいってます。体力がものをいう自転車旅は、快眠が不可欠なので……
これらの機材をなんとかフロントバッグ・フレームバッグ・サドルバッグに詰め込むと、なんとカメラが入らない。
なので、カメラはしまわずにたすき掛けしてずっと走ることにしました。
いろいろと調べると、どうやら丁度よさそうなキャンプ場は南の峠を超えたあたりにしかない様子。前回の西伊豆スカイラインが若干トラウマとなっているので、上りと聞くと嫌でも構えてしまいます。
なので、前日に明石に一泊して、早朝から走り始めることにしました。二泊三日じゃないじゃん。
前日までに準備を終わらせ、まだ見ぬ島への思いを馳せながら眠りにつきます。スヤァ……
マイティードームは、オーバースペックなのだと思うのですが、今後の自転車旅のことや他の趣味のことを考えて思い切って買いました。(機材に関しては、使用感に関することとかを別途で上げるつもりです)
あと、寝具には妥協しない方向でいってます。体力がものをいう自転車旅は、快眠が不可欠なので……
これらの機材をなんとかフロントバッグ・フレームバッグ・サドルバッグに詰め込むと、なんとカメラが入らない。
なので、カメラはしまわずにたすき掛けしてずっと走ることにしました。
いろいろと調べると、どうやら丁度よさそうなキャンプ場は南の峠を超えたあたりにしかない様子。前回の西伊豆スカイラインが若干トラウマとなっているので、上りと聞くと嫌でも構えてしまいます。
なので、前日に明石に一泊して、早朝から走り始めることにしました。
前日までに準備を終わらせ、まだ見ぬ島への思いを馳せながら眠りにつきます。スヤァ……
淡路入り前日:いざ明石へ
用事が早く終わったので本来の出発予定より2時間早い14:00頃に最寄駅を出発。明石へと向かいます。
新横浜につくと、予約していた新幹線の発車まで2時間近くあります。当たり前だ。
新幹線の時間が変更できるか調べると、どうやら可能のよう。みどりの窓口に行って新幹線の時間を変えてもらい、次に発車予定だったのぞみに乗り込みます。
新幹線の席は、自転車を置けるように車両の最後列を予約していたので、席の後ろに自転車を置きます。若干ハンドルがはみ出るものの、なんとか収めることができました。
しばらく新幹線に乗り、新大阪まで向かいます。
新大阪に着いた後は、普通列車に乗り換えて明石へ向かいます。
電車の中は帰宅途中のサラリーマンや学生で賑わっていました。予定していた到着時間よりも早く到着してしまったので、予期してなかった帰宅ラッシュに巻き込まれてしまったようです。なんとか自転車が邪魔にならないように壁際に寄せて難を逃れます。
17:00頃に明石に到着。今日の宿へと向かいます。
初日は、いいキャンプ場が近くになかったのでホテルに宿泊することにしました。予約していた宿は、駅から近かったのですぐに到着します。
チェックインを済ませ、鍵を持って部屋へと向かいます。
鍵を開けて部屋に入ると、すぐに違和感を感じます。
一言で言えば不気味な雰囲気というやつです。
なにか決定的なものを見てしまわない内に、貴重品以外のものを置いて部屋を出ます。
とりあえず、今日のご飯と風呂を済ませなければならなかったので、まず近くにあった銭湯に向かいます。
銭湯でさっぱりした後は、近場のガストでご飯を済ませます。
ガストでご飯を食べていると、ふと寂しさのような不安のようなものを感じます。2泊3日のような長旅の時にはいつも、これからどんな景色を見ることができるのかというワクワク感と、普段の生活圏を離れ見知らぬ土地で一人でいることの孤独感・不安感を同時に感じます。特に初日では、後者の孤独感・不安感を感じることが多いです。
ただ、二日目や三日目になると、現地の空気に慣れ初めワクワク感の方が大きくなってくるので、充実した旅になってきます。
初日の不安感は、もちろん旅に慣れていない為でもあります。場数を重ねて旅に慣れれば、この不安感もいつか消える気がします。
ガストでご飯を食べ終わった後は、真っ直ぐにホテルに戻ります。ホテルのコインランドリーで今日の服を洗濯してから部屋に戻ります。
部屋に入ると、やはり不気味な雰囲気を感じます。この不気味な雰囲気がなんなのかを解明しない限り眠れそうにないので、部屋中をくまなく観察します。このときになにか決定的なものを見てしまった場合は、おとなしく部屋を変えてもらおうと決意します。流石にお化けと相部屋は嫌じゃ。
いろいろと観察した結果、部屋の中が薄暗いことやこのホテルが古いこともあって家具が劣化していること、不気味な音が聞こえることが不気味さの原因だとわかりました。
ん……?
不気味な音……?(白目
ジィィィィィィ……という、低い籠ったような音が部屋中に鳴り響いていることに気づきます。部屋の中を見渡してもそのような音が出そうなところはありません。
籠った音ということは壁の中からの音であると考え、どこの壁響いているのか調べてみます。すると、どうやら右側の壁から鳴っていることに気づきます。部屋の見取り図を見ると、この部屋は一番右端に位置しています。つまり、右側の壁はどの部屋とも接しておらず、階段のある開けた空間であるはず……
う、うわあああああああああああああああああ!!!
お化けだあああああああああああああああああああ!!!!!
この不気味な音がお化けの仕業だと決めつけた私は、電光石火の如き速度で部屋から踊り出る。こんな部屋は嫌じゃ。早く変えてもらうんじゃ……!!
鍵を握りしめて階段を駆け下りようと思ったその時、あることに気づきます。
私の部屋の隣にぴったりとエレベーターがくっついていることに……
エレベーターは、丁度部屋の右側の壁に位置しています。音が鳴っていた場所もそのあたりなので、この不気味な音はエレベーターの音ということになります。
よかった……お化けじゃなかった……
ちなみに見取り図にはエレベーターのエの字も書かれてなかった模様。恐らく、このホテルの設立したときにはエレベーターはなく、時代の流れに従って設置することになったのでしょう。それにしても設置場所悪すぎるだろ……
とりあえずお化けではなく文明の利器の音であることに気付いて一安心。
お化け騒動でかなりの時間をとってしまったので、安心したころにはすっかりいい時間となっていました。
明日も朝が早いので、早々に寝ることにします。
明日はどんな景色を見られるのだろう……?
そんな期待感と共に眠りについていきます。スヤァ……
新横浜につくと、予約していた新幹線の発車まで2時間近くあります。
新幹線の時間が変更できるか調べると、どうやら可能のよう。みどりの窓口に行って新幹線の時間を変えてもらい、次に発車予定だったのぞみに乗り込みます。
新幹線の席は、自転車を置けるように車両の最後列を予約していたので、席の後ろに自転車を置きます。若干ハンドルがはみ出るものの、なんとか収めることができました。
しばらく新幹線に乗り、新大阪まで向かいます。
新大阪に着いた後は、普通列車に乗り換えて明石へ向かいます。
電車の中は帰宅途中のサラリーマンや学生で賑わっていました。予定していた到着時間よりも早く到着してしまったので、予期してなかった帰宅ラッシュに巻き込まれてしまったようです。なんとか自転車が邪魔にならないように壁際に寄せて難を逃れます。
17:00頃に明石に到着。今日の宿へと向かいます。
初日は、いいキャンプ場が近くになかったのでホテルに宿泊することにしました。予約していた宿は、駅から近かったのですぐに到着します。
チェックインを済ませ、鍵を持って部屋へと向かいます。
鍵を開けて部屋に入ると、すぐに違和感を感じます。
一言で言えば不気味な雰囲気というやつです。
なにか決定的なものを見てしまわない内に、貴重品以外のものを置いて部屋を出ます。
とりあえず、今日のご飯と風呂を済ませなければならなかったので、まず近くにあった銭湯に向かいます。
銭湯でさっぱりした後は、近場のガストでご飯を済ませます。
ガストでご飯を食べていると、ふと寂しさのような不安のようなものを感じます。2泊3日のような長旅の時にはいつも、これからどんな景色を見ることができるのかというワクワク感と、普段の生活圏を離れ見知らぬ土地で一人でいることの孤独感・不安感を同時に感じます。特に初日では、後者の孤独感・不安感を感じることが多いです。
ただ、二日目や三日目になると、現地の空気に慣れ初めワクワク感の方が大きくなってくるので、充実した旅になってきます。
初日の不安感は、もちろん旅に慣れていない為でもあります。場数を重ねて旅に慣れれば、この不安感もいつか消える気がします。
ガストでご飯を食べ終わった後は、真っ直ぐにホテルに戻ります。ホテルのコインランドリーで今日の服を洗濯してから部屋に戻ります。
部屋に入ると、やはり不気味な雰囲気を感じます。この不気味な雰囲気がなんなのかを解明しない限り眠れそうにないので、部屋中をくまなく観察します。このときになにか決定的なものを見てしまった場合は、おとなしく部屋を変えてもらおうと決意します。
いろいろと観察した結果、部屋の中が薄暗いことやこのホテルが古いこともあって家具が劣化していること、不気味な音が聞こえることが不気味さの原因だとわかりました。
ん……?
不気味な音……?(白目
ジィィィィィィ……という、低い籠ったような音が部屋中に鳴り響いていることに気づきます。部屋の中を見渡してもそのような音が出そうなところはありません。
籠った音ということは壁の中からの音であると考え、どこの壁響いているのか調べてみます。すると、どうやら右側の壁から鳴っていることに気づきます。部屋の見取り図を見ると、この部屋は一番右端に位置しています。つまり、右側の壁はどの部屋とも接しておらず、階段のある開けた空間であるはず……
う、うわあああああああああああああああああ!!!
お化けだあああああああああああああああああああ!!!!!
この不気味な音がお化けの仕業だと決めつけた私は、電光石火の如き速度で部屋から踊り出る。こんな部屋は嫌じゃ。早く変えてもらうんじゃ……!!
鍵を握りしめて階段を駆け下りようと思ったその時、あることに気づきます。
私の部屋の隣にぴったりとエレベーターがくっついていることに……
エレベーターは、丁度部屋の右側の壁に位置しています。音が鳴っていた場所もそのあたりなので、この不気味な音はエレベーターの音ということになります。
よかった……お化けじゃなかった……
ちなみに見取り図にはエレベーターのエの字も書かれてなかった模様。恐らく、このホテルの設立したときにはエレベーターはなく、時代の流れに従って設置することになったのでしょう。
お化け騒動でかなりの時間をとってしまったので、安心したころにはすっかりいい時間となっていました。
明日も朝が早いので、早々に寝ることにします。
明日はどんな景色を見られるのだろう……?
そんな期待感と共に眠りについていきます。スヤァ……
1日目:いざ淡路島へ!
携帯のアラームで6:00に目を覚ます。朝だ。
昨日の不気味さはどこへやら、部屋の中は朝の光を浴びて明るく輝いています。昨日の不気味さは、私の不安感が見せた幻想だったのかもしれません。
6:30にホテルの朝食があるので、身支度を整えてから食堂へ向かいます。朝食はビュッフェだったので、パン3つ、ゆで卵3つ、スープ、杏仁豆腐を手に取り、机に着きます。今日は、きつい上りありきで80km(島の半周)走ることになるので、いつもより多めに朝食を食べます。
ちなみにこの時に食べた杏仁豆腐がとてもおいしくて二回くらいおかわりしました。
朝食を終え、7:00位にホテルを出ます。天気はもうすぐ梅雨になることを忘れてしまいそうなくらいの快晴。気温は6月にして真夏日のように暑いけれど、天気が良ければ全てよし。今日は気持ちよく走れそうです。
ホテルの邪魔にならないところで自転車を組み立てた後、淡路ジェノバラインが出る明石港へと向かいます。
明石港につくと、壁に立てかけられているロードバイクを発見します。どうやら先客のようです。
時刻表を見ると、船はもういってしまった後のよう。次の便は20分後の7:40であるようなので少し手持無沙汰になります。
乗船券と自転車を搭載するための券を買った後は、改札から海を見ながらぼーっとします。ぼーっとしてると、職員の方から改札を通っていいと言われたので、乗船券と自転車搭載券を渡してから中に入ります。中に入ると、先ほどのロードバイクの持ち主が居ました。その人と並んで駐車場のように線が引いてある場所に並んで立ちます。並んで立ったあたりで、隣の自転車乗りさんから声をかけられます。
「アワイチですか?」と聞かれたので2泊3日のテント泊で淡路島を一周するのだと答えると、少し驚いた顔をされました。私も同じような質問を投げかけると、同じく相手もアワイチが目的の模様。しかも、日帰りでアワイチをしようとしているらしい。すごい……。しかも、神戸あたりからここまで自走してきたらしく、アワイチも含めると今日の走行距離は300kmくらいになるらしい。すげえ……(二回目
ちなみにアワイチするのは初めてではないらしく、前も来たことがある模様。アワイチについていろいろと聞くと、道の駅「福良」を超えてからしばらくコンビニなどがないので補給に気を付けたほうがいいとのことでした。キャンプ場は福良を超えたあたりに存在するので、福良付近で翌日の朝食を買っておく必要がありそうです。
その他にも、島の南にある激坂のこととか、琵琶湖を一周した際の話などを聞いているうちにあっという間に時間が経ち、気が付くと船の搭乗時間になっていました。
淡路島ジェノバラインは、前方に客室、後方に自転車や原付バイクなどを搭載する場所があります。私達は丁度、船の後方から乗り込むような形で立っています。
船に乗り込んだ後は、職員さんの指示に従って自転車を船の自転車置き場に置いて、ゴムチューブのようなもので前輪と後輪を固定します。固定した後は、客室に移動して出航するまで待ちます。
ちなみにこの船、大型のテレビが完備されています。しかも船内がめちゃくちゃ綺麗。
フェリーと言えばちょっと薄汚いみたいな印象(偏見)があったので、これにはちょっと驚きました。
のんびりと船の窓から海を眺めていると、出航時間になって船が動き始め明石港から徐々に離れていきます。
窓の外の景色が流れていくのを眺めながら、これから行くであろう淡路島に思いを馳せます。これから行く島にはどんな景色が待っているのだろう?
フェリーでどこかへ行くたびに、そんな風にワクワクしてしまうのはなぜなんだろう。フェリーほど冒険感を掻きたてる乗り物もそうないと思うものです。
明石港から岩屋港(淡路島)までは、およそ13分ほどなのですぐに到着します。そもそも明石と淡路島までは橋が架かるくらいには近いので当然と言えば当然ですが……
岩屋港に着いた後は、先ほどの自転車乗りさんと別れます「お互い楽しみましょう」と言って別れます。
スイスイ先に行く自転車乗りさんを後目に、リュックに詰めていた装備一式を装着します。と、ここで問題発生。
リュックに詰めていた荷物が入らない……(白目
リュックにはフロントバッグ・フレームバッグ・サドルバッグの他に、こまごまとした荷物を入れていたのですが、まさかどのバッグにも入らないとは……
そんな大きなものじゃないから入るだろうと高をくくっていたのが運のつき。ちなみに荷物を入れていたリュックは折り畳み式なので、役目を終えたら折りたたんでフレームバッグの中にいれようと思っていた……けれどもこの様子だと入りそうにもない。
しかたないので、サドルバッグに張り巡らされてるゴム紐?で括り付けて走ることに。絶対本来の使いかたじゃない。
ちょっとしたトラブル(出発前の確認ミス)もあったものの、何とか出発。時刻は大体8:00くらい。
今回走るルートはこんな感じ。
出発地点の岩屋港から時計回りに一周(青線)します。
なお、キャンプ地は南の峠を何時までに超えられるかわからないのでどこにするかをまだ決めていません。なので、暫定の位置を示しています。
とりあえず、今日はなんとかしてキャンプ地までたどり着かなければならないので、いろいろと楽しむよりも走ることが優先になりそうです。
岩屋港を出て、南東の方向に向かって走り出します。
こんな感じの南の島のような道をひたすら走る!
天気がいいおかげで普通の道を走るのすら楽しくなってきます。
走っていると、ロードバイクで走る自転車乗りさんたちを沢山見かけました。やはり淡路島は自転車乗り達に人気なんだなあ。
テンションMAXのまま海沿いを漕ぎ続けていると……
道の奥にいきなり観音像が出現
道の向かい側にある森からヌッと観音像が飛び出しているのを目撃した瞬間、理解不能すぎて混乱した。
いや、ホントになんだよこれ(白目
目の前を走っていた自転車乗りの二人組も唖然として立ち止まっている。そりゃ立ち止まるに決まっている。そしてカメラを取り出して写真を撮っていた。
私も前にいる二人組同様にカメラを取り出して観音像を写真に収めました。
しばらく謎な気分で走っていると、観音像の出現地近くにお寺を発見しました。
調べてみると、この観音像は月の観音像というものらしいです。
それにしても、明らかに島っぽい雰囲気の海沿いの道に観音像が飛び出してくるのは控えめにいって面白すぎる……
観音像を超えると、すぐに海沿いに突入します。
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
海じゃああああああああああああああああああああ!!!!!
海を見た瞬間、いままでMAXだったテンションがMAXを超えて振り切れた。
左には綺麗な海、右には自然の緑。青と緑のコントラストの中心をひたすら走る。この最高のシチュエーションでテンションがおかしくならないわけがない。
テンションが振り切れたままひたすら海沿いを走ります。
最高すぎませんか……
向こう側に砂浜が見えたのでそっちまで走っていくことにします。
ここから見ても綺麗な海。近くまで行ったらどれくらい透き通っているのだろう?
おおお……!!!!
予想以上に透き通っていて慄いた。
海ってこんなに綺麗だったっけ?と思いました。今日は快晴で風も強くないからいつも以上に綺麗なのかもしれません。
なんだこれ……最高かよ……
さらに近づくとこんな感じ。
美しい……
正直、この目で見るまで瀬戸内海がここまで綺麗だと思いませんでした。
どこか自分の中で「日本で綺麗な海は沖縄の海以外ないだろう」という固定観念があったから。だけど目の前の海は、沖縄のそれに全然負けていませんでした。
瀬戸内海は、沖縄の南国の海とまた違った良さがあります。
さわやかというか涼しげというか……そんな印象を抱く海。
一言で言えば「日本の夏」って感じがする。
完全に瀬戸内海の虜になった私は、更なる絶景を求めて走り続けます。
しばらく走るとまた砂浜が見えてきたので、休憩も兼ねて足をとめます。
うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
思わず叫びながら海に駆け出すレベル。
ただ、靴を海水で濡らしたくないので、波打ち際あたりで留まります(
ひたすら波打ち際を攻めながら、写真を撮ったり砂浜を走ったりします。
なんだこれ……
なんだこれ……!!!!
瀬戸内海最高かよ……!!!!
淡路島到着から数時間しかたってないのに、完全に瀬戸内海の魅力に取りつかれてしまっている。
ずっと海辺に座ってこの海を眺めていたいのだけれど、今日はキャンプ地までたどり着かないといけないのでのんびりしていられません。
数分ほどはしゃいだ後、再び走り出します。
島……?
しばらく走ると、最初の難関である立川の峠にたどり着きます。
謎のパラダイス……?
この看板を超えたあたりから勾配が厳しくなってきます。
思わずぱしゃって艦これの由良好きの友達に送ってしまいました。
友達には「どこいってるんだよww」って言われました(白目
勾配のきつい上り坂をひたすら上る!
頭上にある灼熱の太陽が更に体力を持っていく。こういう時、太陽が憎くてたまらなくなります。
ひたすら上っていくと、
緑の中から瀬戸内海がこんにちは。
これだけで疲労が回復する単純な私。
更にひたすら上る!
お花畑から覗く海ってなんかいい。
山の緑から覗く海の青って構図が好きすぎて、このシチュエーションで何度も写真を撮ってしまう。
このような道をしばらく上りつづけていると、峠を越えたのか一気に下り坂に移ります。とりあえず第一関門を突破したようです。
西伊豆スカイラインで上りにトラウマを抱えた私としては、もっと長く上り坂が続くものだと思っていたので拍子抜けしてしまいました。
峠を越えた後は、上りの分を一気に返済するかのような急な下りになります。しかも、そこらへんのワインディングロードが裸足で逃げ出しそうなほどの急なつづら折り。下手したら転倒しかねないので、常にブレーキをかけて速度を調整しながら降りていきます。
下り坂を下りきると、
目の前には一面の海の青と水平線がお出迎え。
見渡す限りの海に再びテンションが振り切れる私。
海岸沿いを楽しむことができるこの道は、南淡路水仙ラインというらしいです。
峠で消耗した体力などいざ知らず、素晴らしい景色が広がる海沿いをひたすら走る!
瀬戸内海と愛車。
この車体は海に良く映える。
※写真若干暗くてすいません。
左に海、右に山という最高のシチュエーションでひたすら走り続けます。
この道が最高すぎて、ずっとこの道を走り続けられたらどんなに幸せだろう?ってずっと思いながら走っていました。
たまには愛車を止めて海を眺めたり。
島?再び。
綺麗な海をひたすらカメラに収めていた私だけれど、いまいちうまく撮れなくてどうしようかと悩んでいた。写真だと実物よりも青いというかなんというか……
人間の目の方がカメラより優れているから仕方ない。けれどもどうしても目の前の光景をうまく写し取りたかった。
そう思っていた矢先、こんな景色が目の前に飛び込んできました。
叫ぶことも忘れて、ファインダーを覗いてシャッターを切った。
カメラの液晶モニターに映った写真を見て、これが私の撮りたかった光景だと確信しました。この青が撮りたかったんだと。
それを実感した瞬間、心に満足感が広がっていきました。
砂浜と一緒に。
この青を傍目に走ることができるって何て贅沢なんだろう。
綺麗な海を堪能する平坦を走っていると、いきなり勾配の高い坂道がお出迎え。
どうやら淡路島で一番の難所と名高い瀧の山岳路に突入したようです。
この道、平均勾配が8~11%、最大15%の激坂とのこと。恐ろしい……
軽いギアで回しながら何とか上っていきます。高勾配だけれど、隣に海が見えるので普段よりも楽に上れます。(謎理論)
たまには写真を撮って一休み。
こういう島感あるワイルドな風景がたまらなく好きです。
しばらくアップダウンの激しい道を走ります。
この辺りは、事前情報で高勾配だと聞いていたから身構えていたのだけれど、下りで足を休められる分想像していたよりも楽だと思いました。(西伊豆スカイラインがトラウマになりすぎている)
ただ、やはり楽と言っても上りなので、身体は疲弊します。なので、途中で休んだり牽いて歩いたりしながら進んでいきました。
海沿いの山岳地帯を超えると、次は田園風景が姿を現します。
一瞬で島の表情がガラリと変わったのに思わず頬が緩んでしまいます。こういうギャップがあると走っていて飽きないです。
田園ののどかな風景は、海とはまた違った魅力があります。のどかな風景に癒されながら、ゆっくりと走ります。
タマネギ畑!
この頃は収穫の時期なので倒れているタマネギが多くみられました。
淡路島といえばタマネギ!というくらい淡路島はタマネギの名産地として知られています。そのため、いたるところにタマネギ畑がありました。淡路島ならではの田園風景に思わず頬が緩みます。
いろいろな形の畑が沢山ある。決して広くない島の土地を最大限活用した結果なのかもしれません。
沢山のタマネギ畑。
タマネギの濃い緑が映えていて綺麗。
どこまでも続くタマネギ畑。
こういうだだっ広くて開けた道が好き。
畑と海。
畑と海が一緒に写る場面って珍しいなあって思います。
途中上りをこなしながらのんびりと田畑の広がる牧歌的な風景を後目に走り続けます。
田園を抜け、曲がりくねった道を下っていくと、再び海沿いの道に出ます。
海沿いの道をしばらく行くと、住宅街が顔を出します。
住宅街を少し走ると、休憩地点である「道の駅 福良」が見えてきます。
とりあえず、遅めのお昼ご飯をここで食べます。
ここまで補給食のみで走ってきたので、お腹が限界になっていたのでありがたい……!
とりあえず豚丼を注文して食べました。うめえ……!
(なお食べるのに夢中すぎて飯の写真を撮るのを忘れた模様)
思ったよりも一番の難所である瀧の上りを早く超えられたので、しばらくのんびりします。また、ここで今日のキャンプ地として目星をつけていた「休暇村南淡路」に電話をして予約をしました。
道の駅福良内のおみやげを眺めたりしながらしばらく過ごすと、いい時間になってきたので出発します。いざキャンプ地へ!
住宅街を駆け抜けると、再び自然豊かな風景がお出迎え。同時に上りに差し掛かります。
曲がりくねった上り坂を超えると、今日の拠点となる南淡路休暇村に着きます。
この南淡路休暇村は、宿泊場とキャンプ場が一体になっている宿泊施設です。キャンプ場利用者も宿泊場内の温泉を利用できるので、温泉を堪能しながらキャンプをすることができます。
キャンプ場と温泉が近い場所がいいと思っていたのでここに決めました。
宿泊場にあるフロントで手続きを済ませると、キャンプ場の地図と水道の鍵の入ったバインダーと温泉の券(購入した)をもらいます。
ん?水道の鍵……?なんで……?と思うものの、素直に受け取ります。
地図を見ると、キャンプ場は宿泊場を少し下って行った先にある模様。フロントの人曰く、キャンプ場に行く前に温泉にいった方がいいとのことなので、フロントで自転車を預かってもらい、温泉に向かいます。
温泉に浸かると、今までの疲労がじわじわ溶けていきます。走っている時は気づかなかったけれど、だいぶ疲労していたようです。
ちなみに、この温泉は露天風呂から淡路島の豊かな自然を眺められます。温泉に浸かりながら目の前の絶景を眺められる贅沢……最高……
風呂上りのコーヒー牛乳最高!
温泉と絶景とコーヒー牛乳でばっちり体力を回復したあとは、宿泊場のコインランドリーで洗濯をしました。今回も服を一着しかもってきていないので洗濯をしないと明日着る服がない(
洗濯が終わったあとは、いざキャンプ場へ!
ちなみに今回のキャンプが人生で初めてのキャンプとなる私。
ワクワクしながらキャンプ場に向かうとすでに親子連れや学生、休暇を過ごす老夫婦の皆さんで賑わっていました。
キャンプ場は、いくつかの区画に分かれており、その区画内に車を止めたりテントを張ったりしているようでした……
うん……?
ここで違和感に気付く私。
私が想像していたのは、好きな場所にテントを張って自由に過ごすキャンプ場。だけれども、目の前に広がっている光景をみるに、どうやらそうではない模様。
というか、地図が入っているバインダーにどこでキャンプをしていいのか書いてないので、とりあえずフロントに連絡します。すると、空いている区画があるからそこを使えとのことでした。
見渡してみると、ポツンと一つ空いているだだっ広い区画を発見。
明らかにソロキャンプには余りある空間に、1分ほど呆然として立ち尽くす。
この時私は知らなかったのです。キャンプ地には大きく二種類あり、好きな場所にテントを張ってゆったり過ごすソロキャン向けのフリーサイトと家族連れなどの大人数で楽しめるように区画分けされているオートサイトがあることに……
ちなみにこの事実に気づくのは、まだ遠い先の話。
今回のキャンプ場は、オートサイトのみのオートキャンプ場なので、フリーサイトがないのは当たり前でした。ちゃんと調べればよかった……(血涙
とりあえずいつまでも立ち尽くすわけにはいかないので、気を取り直してテントの設営を始めます。
初めてのテントの設営。マイティードームは、テント本体にポールをx字状に差し込むことで自立するシングルウォールテントです。なので設営は他の大型テントなどに比べて非常に簡単なのですが、なにせキャンプ初心者なので組み立てに無駄に時間がかかります。
風に吹かれながらもなんとかテントを設営し終わります。テントを組み立てたあとは、グラウンドシート替わりのエマージェンシーシートを引きます。
と、ここで問題が発生。
シートが風でめっちゃ飛ぶ
エマージェンシーシートは簡単に言えばめっちゃぴらぴらな銀紙です。このキャンプ場は海辺に近く、海風がめちゃくちゃ強いのでペラペラの銀シートなんてすぐに飛んで行ってしまうのです。
風で飛んで行くエマージェンシーシートと何度か追いかけっこしたりしながら、テントの下に滑り込ませることに成功。なんとか全ての設営が完了します。
設営完了した時の様子がこちら。
店で確認してからかったからわかってはいたのだけど、やはり小さい。コンパクト。自転車旅に置いてコンパクトさは正義。
早速設営したテントにもぐりこみます。一人用テントなので、一人ようやく入れるといったレベルの広さ。私は小柄なので気になるほどの狭さではありませんが、大柄の男性になると窮屈に感じるかもしれません。ただ、この狭さがなんともいえない安心感を生むというかなんというか……
テントの中に入って枕やマットを膨らませたり、荷物を置いたりしたら完成。
内部の様子はこんな感じ。
あとは寝袋を敷けば完成です。
マットの上に寝そべって空を見上げると……
こんな感じ。テントの口を開けたままなら寝ながらでも空を見られます。
夜になったら寝ながら星を眺めることができそうです。特に今日は快晴なので綺麗な星が見られることでしょう。
ちなみに引いて見た図がこんな感じ。
※写真は翌朝のもの
おう……(白目
なんか……
なんかキャンプってよりも、公園で野宿してるホームレスって感じになったな……(白目
一方で他の方は、大人数ででかいテント張ってワイワイ楽しそうにしています。その光景を見ると、なんだか目から何かが流れていくのを感じました。べ、別に泣いてなんかねえし……
ちなみに私の区画の左は柴犬を二頭つれた老夫婦、右にはパリピがいました。
テントの中から空を見上げながらぼーっとしていると、左隣の老夫婦の区画から、「フレッシュ!フレッシュ!フレーーーッシュッ!」といった昭和の歌謡曲、右隣のパリピの区画から今どきのJ-POPが大音量で流れてきたので、まるで時代の間にいるような気分になりました。
しばらくテントの中でぼーっとしていたのですが、そういえば今日の晩御飯を調達するのを忘れていることに気づきます。
キャンプ客は宿泊練で食事できないので、自分で調達しなければなりません。
そういえば、明日の朝ご飯も買ってきていないことに気づきます。
この時、淡路ジェノバラインに乗る時に出会った自転車乗りさんが「福良を出た後、しばらくコンビニがない」といっていたのを思い出します。
空を見ると、もう日が傾いている時間です。今から福良に行って戻ってくると暗い道を走ることになります。
夜間走行はなるべく避けたいので、今日の晩飯だけでもなんとか調達しようとグーグルマップで付近のコンビニやご飯を食べられそうな場所を探します。
すると、坂を下った先に定食屋が一軒あるのを発見しました。迷わずそこへ向かいます。
定食屋は、自宅の下で経営しているような小さなお店でした。私が中に入ると、すでに地元の人達で賑わっているようでした。
空いている席に座り、生姜焼き定食を頼んでまったり待ちます。
ぼーっと待っていると、他のお客さんが焼きそばを持ち帰りしている光景を目にします。明日の朝ごはんの無い私は、一縷の望みをかけて店員さんに持ち帰り可能か聞いてみます。すると、どうやら大丈夫なようなので焼きそばを追加で一つ注文します。やったああああああああああああ!!!!
思わぬ収穫に思わずガッツポーズ。とりあえず明日の朝に空腹で走ることがなくなって一安心です。
しばらくすると、生姜焼き定食が運ばれてきます。運ばれてきた生姜焼き定食が思ったより大きくて驚きました。鉄板に野菜炒めと大きな生姜焼きが沢山入っていて大変ボリューミーでした。(なお、空腹すぎてすぐ食べてしまったので写真撮り忘れた)
お腹を満たし、持ち帰りの焼きそばを受け取って店を出ると、辺りはすっかり日が落ちてしまっていました。
電灯などがあまりない真っ暗な道をひたすら走ってキャンプ地へ戻ります。途中、来るときにも上った上り坂が疲労した足を苦しめます。まさかこの坂を二度も上ることになるとは……
なんとかキャンプ場に着きます。ほっとして、何気なく空を見上げるとそこには……
満点の星空が広がっているではないですか……!!!!
細かな光が散りばめられた幻想的な夜空が、見渡す限り一面に広がっていました。
思わず叫びだしたいのをこらえて無言で空を眺めます。満点の星空を人生で一度も見たことがなかったのもあって、表現しがたい感動が胸を占めていきます。
満天の星空なんて、写真でしか見たことがなかった。だけれど、目の前に広がっている星空は、いままでに見たどの写真も霞むくらい美しい。
一つ惜しいのは、視力の低下で眼鏡の度が若干あっていないこと。もし度があっていたら、もっと綺麗に見られたんだろうな……
ちなみに、写真はアストロトレーサーと三脚がないので撮れませんでした……(涙
こういうとき、赤道儀なしで星が撮れるK-70の出番なんだけどなあ……
少し悔しい気分になりながらも、せめてこの感動を忘れないように景色を心に刻み込みます。
初めてのキャンプは失敗ばかりだった。けれど、キャンプの楽しさの一端くらい掴めた気がする。そんなことをテントの中から星空を見上げながら思います。
こうやって星空を見上げてるだけで充分贅沢なんだもんな……
しばらく星空を眺めていたけれど、そろそろいい時間なので眠ることにします。
今日だけでも最高すぎた淡路島。明日は一体どんな景色を見せてくれるんだろう?
そんな期待感を胸に抱きながら、眠りに落ちていきます。スヤァ……
後半へ続く
昨日の不気味さはどこへやら、部屋の中は朝の光を浴びて明るく輝いています。昨日の不気味さは、私の不安感が見せた幻想だったのかもしれません。
6:30にホテルの朝食があるので、身支度を整えてから食堂へ向かいます。朝食はビュッフェだったので、パン3つ、ゆで卵3つ、スープ、杏仁豆腐を手に取り、机に着きます。今日は、きつい上りありきで80km(島の半周)走ることになるので、いつもより多めに朝食を食べます。
ちなみにこの時に食べた杏仁豆腐がとてもおいしくて二回くらいおかわりしました。
朝食を終え、7:00位にホテルを出ます。天気はもうすぐ梅雨になることを忘れてしまいそうなくらいの快晴。気温は6月にして真夏日のように暑いけれど、天気が良ければ全てよし。今日は気持ちよく走れそうです。
ホテルの邪魔にならないところで自転車を組み立てた後、淡路ジェノバラインが出る明石港へと向かいます。
明石港につくと、壁に立てかけられているロードバイクを発見します。どうやら先客のようです。
時刻表を見ると、船はもういってしまった後のよう。次の便は20分後の7:40であるようなので少し手持無沙汰になります。
乗船券と自転車を搭載するための券を買った後は、改札から海を見ながらぼーっとします。ぼーっとしてると、職員の方から改札を通っていいと言われたので、乗船券と自転車搭載券を渡してから中に入ります。中に入ると、先ほどのロードバイクの持ち主が居ました。その人と並んで駐車場のように線が引いてある場所に並んで立ちます。並んで立ったあたりで、隣の自転車乗りさんから声をかけられます。
「アワイチですか?」と聞かれたので2泊3日のテント泊で淡路島を一周するのだと答えると、少し驚いた顔をされました。私も同じような質問を投げかけると、同じく相手もアワイチが目的の模様。しかも、日帰りでアワイチをしようとしているらしい。すごい……。しかも、神戸あたりからここまで自走してきたらしく、アワイチも含めると今日の走行距離は300kmくらいになるらしい。すげえ……(二回目
ちなみにアワイチするのは初めてではないらしく、前も来たことがある模様。アワイチについていろいろと聞くと、道の駅「福良」を超えてからしばらくコンビニなどがないので補給に気を付けたほうがいいとのことでした。キャンプ場は福良を超えたあたりに存在するので、福良付近で翌日の朝食を買っておく必要がありそうです。
その他にも、島の南にある激坂のこととか、琵琶湖を一周した際の話などを聞いているうちにあっという間に時間が経ち、気が付くと船の搭乗時間になっていました。
淡路島ジェノバラインは、前方に客室、後方に自転車や原付バイクなどを搭載する場所があります。私達は丁度、船の後方から乗り込むような形で立っています。
船に乗り込んだ後は、職員さんの指示に従って自転車を船の自転車置き場に置いて、ゴムチューブのようなもので前輪と後輪を固定します。固定した後は、客室に移動して出航するまで待ちます。
ちなみにこの船、大型のテレビが完備されています。しかも船内がめちゃくちゃ綺麗。
フェリーと言えばちょっと薄汚いみたいな印象(偏見)があったので、これにはちょっと驚きました。
のんびりと船の窓から海を眺めていると、出航時間になって船が動き始め明石港から徐々に離れていきます。
窓の外の景色が流れていくのを眺めながら、これから行くであろう淡路島に思いを馳せます。これから行く島にはどんな景色が待っているのだろう?
フェリーでどこかへ行くたびに、そんな風にワクワクしてしまうのはなぜなんだろう。フェリーほど冒険感を掻きたてる乗り物もそうないと思うものです。
明石港から岩屋港(淡路島)までは、およそ13分ほどなのですぐに到着します。そもそも明石と淡路島までは橋が架かるくらいには近いので当然と言えば当然ですが……
岩屋港に着いた後は、先ほどの自転車乗りさんと別れます「お互い楽しみましょう」と言って別れます。
スイスイ先に行く自転車乗りさんを後目に、リュックに詰めていた装備一式を装着します。と、ここで問題発生。
リュックに詰めていた荷物が入らない……(白目
リュックにはフロントバッグ・フレームバッグ・サドルバッグの他に、こまごまとした荷物を入れていたのですが、まさかどのバッグにも入らないとは……
そんな大きなものじゃないから入るだろうと高をくくっていたのが運のつき。ちなみに荷物を入れていたリュックは折り畳み式なので、役目を終えたら折りたたんでフレームバッグの中にいれようと思っていた……けれどもこの様子だと入りそうにもない。
しかたないので、サドルバッグに張り巡らされてるゴム紐?で括り付けて走ることに。
ちょっとしたトラブル(
今回走るルートはこんな感じ。
なお、キャンプ地は南の峠を何時までに超えられるかわからないのでどこにするかをまだ決めていません。なので、暫定の位置を示しています。
とりあえず、今日はなんとかしてキャンプ地までたどり着かなければならないので、いろいろと楽しむよりも走ることが優先になりそうです。
岩屋港を出て、南東の方向に向かって走り出します。
こんな感じの南の島のような道をひたすら走る!
天気がいいおかげで普通の道を走るのすら楽しくなってきます。
走っていると、ロードバイクで走る自転車乗りさんたちを沢山見かけました。やはり淡路島は自転車乗り達に人気なんだなあ。
テンションMAXのまま海沿いを漕ぎ続けていると……
道の奥にいきなり観音像が出現
道の向かい側にある森からヌッと観音像が飛び出しているのを目撃した瞬間、理解不能すぎて混乱した。
いや、ホントになんだよこれ(白目
目の前を走っていた自転車乗りの二人組も唖然として立ち止まっている。そりゃ立ち止まるに決まっている。そしてカメラを取り出して写真を撮っていた。
私も前にいる二人組同様にカメラを取り出して観音像を写真に収めました。
しばらく謎な気分で走っていると、観音像の出現地近くにお寺を発見しました。
調べてみると、この観音像は月の観音像というものらしいです。
それにしても、明らかに島っぽい雰囲気の海沿いの道に観音像が飛び出してくるのは控えめにいって面白すぎる……
観音像を超えると、すぐに海沿いに突入します。
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
海じゃああああああああああああああああああああ!!!!!
海を見た瞬間、いままでMAXだったテンションがMAXを超えて振り切れた。
左には綺麗な海、右には自然の緑。青と緑のコントラストの中心をひたすら走る。この最高のシチュエーションでテンションがおかしくならないわけがない。
テンションが振り切れたままひたすら海沿いを走ります。
最高すぎませんか……
向こう側に砂浜が見えたのでそっちまで走っていくことにします。
ここから見ても綺麗な海。近くまで行ったらどれくらい透き通っているのだろう?
おおお……!!!!
予想以上に透き通っていて慄いた。
海ってこんなに綺麗だったっけ?と思いました。今日は快晴で風も強くないからいつも以上に綺麗なのかもしれません。
なんだこれ……最高かよ……
さらに近づくとこんな感じ。
美しい……
正直、この目で見るまで瀬戸内海がここまで綺麗だと思いませんでした。
どこか自分の中で「日本で綺麗な海は沖縄の海以外ないだろう」という固定観念があったから。だけど目の前の海は、沖縄のそれに全然負けていませんでした。
瀬戸内海は、沖縄の南国の海とまた違った良さがあります。
さわやかというか涼しげというか……そんな印象を抱く海。
一言で言えば「日本の夏」って感じがする。
完全に瀬戸内海の虜になった私は、更なる絶景を求めて走り続けます。
しばらく走るとまた砂浜が見えてきたので、休憩も兼ねて足をとめます。
うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
思わず叫びながら海に駆け出すレベル。
ただ、靴を海水で濡らしたくないので、波打ち際あたりで留まります(
ひたすら波打ち際を攻めながら、写真を撮ったり砂浜を走ったりします。
なんだこれ……
なんだこれ……!!!!
瀬戸内海最高かよ……!!!!
淡路島到着から数時間しかたってないのに、完全に瀬戸内海の魅力に取りつかれてしまっている。
ずっと海辺に座ってこの海を眺めていたいのだけれど、今日はキャンプ地までたどり着かないといけないのでのんびりしていられません。
数分ほどはしゃいだ後、再び走り出します。
島……?
しばらく走ると、最初の難関である立川の峠にたどり着きます。
謎のパラダイス……?
この看板を超えたあたりから勾配が厳しくなってきます。
思わずぱしゃって艦これの由良好きの友達に送ってしまいました。
友達には「どこいってるんだよww」って言われました(白目
勾配のきつい上り坂をひたすら上る!
頭上にある灼熱の太陽が更に体力を持っていく。こういう時、太陽が憎くてたまらなくなります。
ひたすら上っていくと、
緑の中から瀬戸内海がこんにちは。
これだけで疲労が回復する単純な私。
更にひたすら上る!
お花畑から覗く海ってなんかいい。
山の緑から覗く海の青って構図が好きすぎて、このシチュエーションで何度も写真を撮ってしまう。
このような道をしばらく上りつづけていると、峠を越えたのか一気に下り坂に移ります。とりあえず第一関門を突破したようです。
西伊豆スカイラインで上りにトラウマを抱えた私としては、もっと長く上り坂が続くものだと思っていたので拍子抜けしてしまいました。
峠を越えた後は、上りの分を一気に返済するかのような急な下りになります。しかも、そこらへんのワインディングロードが裸足で逃げ出しそうなほどの急なつづら折り。下手したら転倒しかねないので、常にブレーキをかけて速度を調整しながら降りていきます。
下り坂を下りきると、
目の前には一面の海の青と水平線がお出迎え。
見渡す限りの海に再びテンションが振り切れる私。
海岸沿いを楽しむことができるこの道は、南淡路水仙ラインというらしいです。
峠で消耗した体力などいざ知らず、素晴らしい景色が広がる海沿いをひたすら走る!
瀬戸内海と愛車。
この車体は海に良く映える。
※写真若干暗くてすいません。
左に海、右に山という最高のシチュエーションでひたすら走り続けます。
この道が最高すぎて、ずっとこの道を走り続けられたらどんなに幸せだろう?ってずっと思いながら走っていました。
たまには愛車を止めて海を眺めたり。
島?再び。
綺麗な海をひたすらカメラに収めていた私だけれど、いまいちうまく撮れなくてどうしようかと悩んでいた。写真だと実物よりも青いというかなんというか……
人間の目の方がカメラより優れているから仕方ない。けれどもどうしても目の前の光景をうまく写し取りたかった。
そう思っていた矢先、こんな景色が目の前に飛び込んできました。
叫ぶことも忘れて、ファインダーを覗いてシャッターを切った。
カメラの液晶モニターに映った写真を見て、これが私の撮りたかった光景だと確信しました。この青が撮りたかったんだと。
それを実感した瞬間、心に満足感が広がっていきました。
砂浜と一緒に。
この青を傍目に走ることができるって何て贅沢なんだろう。
綺麗な海を堪能する平坦を走っていると、いきなり勾配の高い坂道がお出迎え。
どうやら淡路島で一番の難所と名高い瀧の山岳路に突入したようです。
この道、平均勾配が8~11%、最大15%の激坂とのこと。恐ろしい……
軽いギアで回しながら何とか上っていきます。高勾配だけれど、隣に海が見えるので普段よりも楽に上れます。(謎理論)
たまには写真を撮って一休み。
こういう島感あるワイルドな風景がたまらなく好きです。
しばらくアップダウンの激しい道を走ります。
この辺りは、事前情報で高勾配だと聞いていたから身構えていたのだけれど、下りで足を休められる分想像していたよりも楽だと思いました。(
ただ、やはり楽と言っても上りなので、身体は疲弊します。なので、途中で休んだり牽いて歩いたりしながら進んでいきました。
海沿いの山岳地帯を超えると、次は田園風景が姿を現します。
一瞬で島の表情がガラリと変わったのに思わず頬が緩んでしまいます。こういうギャップがあると走っていて飽きないです。
田園ののどかな風景は、海とはまた違った魅力があります。のどかな風景に癒されながら、ゆっくりと走ります。
タマネギ畑!
この頃は収穫の時期なので倒れているタマネギが多くみられました。
淡路島といえばタマネギ!というくらい淡路島はタマネギの名産地として知られています。そのため、いたるところにタマネギ畑がありました。淡路島ならではの田園風景に思わず頬が緩みます。
いろいろな形の畑が沢山ある。決して広くない島の土地を最大限活用した結果なのかもしれません。
沢山のタマネギ畑。
タマネギの濃い緑が映えていて綺麗。
どこまでも続くタマネギ畑。
こういうだだっ広くて開けた道が好き。
畑と海。
畑と海が一緒に写る場面って珍しいなあって思います。
途中上りをこなしながらのんびりと田畑の広がる牧歌的な風景を後目に走り続けます。
田園を抜け、曲がりくねった道を下っていくと、再び海沿いの道に出ます。
海沿いの道をしばらく行くと、住宅街が顔を出します。
住宅街を少し走ると、休憩地点である「道の駅 福良」が見えてきます。
とりあえず、遅めのお昼ご飯をここで食べます。
ここまで補給食のみで走ってきたので、お腹が限界になっていたのでありがたい……!
とりあえず豚丼を注文して食べました。うめえ……!
(なお食べるのに夢中すぎて飯の写真を撮るのを忘れた模様)
思ったよりも一番の難所である瀧の上りを早く超えられたので、しばらくのんびりします。また、ここで今日のキャンプ地として目星をつけていた「休暇村南淡路」に電話をして予約をしました。
道の駅福良内のおみやげを眺めたりしながらしばらく過ごすと、いい時間になってきたので出発します。いざキャンプ地へ!
住宅街を駆け抜けると、再び自然豊かな風景がお出迎え。同時に上りに差し掛かります。
曲がりくねった上り坂を超えると、今日の拠点となる南淡路休暇村に着きます。
この南淡路休暇村は、宿泊場とキャンプ場が一体になっている宿泊施設です。キャンプ場利用者も宿泊場内の温泉を利用できるので、温泉を堪能しながらキャンプをすることができます。
キャンプ場と温泉が近い場所がいいと思っていたのでここに決めました。
宿泊場にあるフロントで手続きを済ませると、キャンプ場の地図と水道の鍵の入ったバインダーと温泉の券(購入した)をもらいます。
ん?水道の鍵……?なんで……?と思うものの、素直に受け取ります。
地図を見ると、キャンプ場は宿泊場を少し下って行った先にある模様。フロントの人曰く、キャンプ場に行く前に温泉にいった方がいいとのことなので、フロントで自転車を預かってもらい、温泉に向かいます。
温泉に浸かると、今までの疲労がじわじわ溶けていきます。走っている時は気づかなかったけれど、だいぶ疲労していたようです。
ちなみに、この温泉は露天風呂から淡路島の豊かな自然を眺められます。温泉に浸かりながら目の前の絶景を眺められる贅沢……最高……
風呂上りのコーヒー牛乳最高!
温泉と絶景
洗濯が終わったあとは、いざキャンプ場へ!
ちなみに今回のキャンプが人生で初めてのキャンプとなる私。
ワクワクしながらキャンプ場に向かうとすでに親子連れや学生、休暇を過ごす老夫婦の皆さんで賑わっていました。
キャンプ場は、いくつかの区画に分かれており、その区画内に車を止めたりテントを張ったりしているようでした……
うん……?
ここで違和感に気付く私。
私が想像していたのは、好きな場所にテントを張って自由に過ごすキャンプ場。だけれども、目の前に広がっている光景をみるに、どうやらそうではない模様。
というか、地図が入っているバインダーにどこでキャンプをしていいのか書いてないので、とりあえずフロントに連絡します。すると、空いている区画があるからそこを使えとのことでした。
見渡してみると、ポツンと一つ空いているだだっ広い区画を発見。
明らかにソロキャンプには余りある空間に、1分ほど呆然として立ち尽くす。
この時私は知らなかったのです。キャンプ地には大きく二種類あり、好きな場所にテントを張ってゆったり過ごすソロキャン向けのフリーサイトと家族連れなどの大人数で楽しめるように区画分けされているオートサイトがあることに……
ちなみにこの事実に気づくのは、まだ遠い先の話。
今回のキャンプ場は、オートサイトのみのオートキャンプ場なので、フリーサイトがないのは当たり前でした。
とりあえずいつまでも立ち尽くすわけにはいかないので、気を取り直してテントの設営を始めます。
初めてのテントの設営。マイティードームは、テント本体にポールをx字状に差し込むことで自立するシングルウォールテントです。なので設営は他の大型テントなどに比べて非常に簡単なのですが、なにせキャンプ初心者なので組み立てに無駄に時間がかかります。
風に吹かれながらもなんとかテントを設営し終わります。テントを組み立てたあとは、グラウンドシート替わりのエマージェンシーシートを引きます。
と、ここで問題が発生。
シートが風でめっちゃ飛ぶ
エマージェンシーシートは簡単に言えばめっちゃぴらぴらな銀紙です。このキャンプ場は海辺に近く、海風がめちゃくちゃ強いのでペラペラの銀シートなんてすぐに飛んで行ってしまうのです。
風で飛んで行くエマージェンシーシートと何度か追いかけっこしたりしながら、テントの下に滑り込ませることに成功。なんとか全ての設営が完了します。
設営完了した時の様子がこちら。
店で確認してからかったからわかってはいたのだけど、やはり小さい。コンパクト。自転車旅に置いてコンパクトさは正義。
早速設営したテントにもぐりこみます。一人用テントなので、一人ようやく入れるといったレベルの広さ。私は小柄なので気になるほどの狭さではありませんが、大柄の男性になると窮屈に感じるかもしれません。ただ、この狭さがなんともいえない安心感を生むというかなんというか……
テントの中に入って枕やマットを膨らませたり、荷物を置いたりしたら完成。
内部の様子はこんな感じ。
あとは寝袋を敷けば完成です。
マットの上に寝そべって空を見上げると……
こんな感じ。テントの口を開けたままなら寝ながらでも空を見られます。
夜になったら寝ながら星を眺めることができそうです。特に今日は快晴なので綺麗な星が見られることでしょう。
ちなみに引いて見た図がこんな感じ。
※写真は翌朝のもの
おう……(白目
なんか……
なんかキャンプってよりも、公園で野宿してるホームレスって感じになったな……(白目
一方で他の方は、大人数ででかいテント張ってワイワイ楽しそうにしています。その光景を見ると、なんだか目から何かが流れていくのを感じました。べ、別に泣いてなんかねえし……
ちなみに私の区画の左は柴犬を二頭つれた老夫婦、右にはパリピがいました。
テントの中から空を見上げながらぼーっとしていると、左隣の老夫婦の区画から、「フレッシュ!フレッシュ!フレーーーッシュッ!」といった昭和の歌謡曲、右隣のパリピの区画から今どきのJ-POPが大音量で流れてきたので、まるで時代の間にいるような気分になりました。
しばらくテントの中でぼーっとしていたのですが、そういえば今日の晩御飯を調達するのを忘れていることに気づきます。
キャンプ客は宿泊練で食事できないので、自分で調達しなければなりません。
そういえば、明日の朝ご飯も買ってきていないことに気づきます。
この時、淡路ジェノバラインに乗る時に出会った自転車乗りさんが「福良を出た後、しばらくコンビニがない」といっていたのを思い出します。
空を見ると、もう日が傾いている時間です。今から福良に行って戻ってくると暗い道を走ることになります。
夜間走行はなるべく避けたいので、今日の晩飯だけでもなんとか調達しようとグーグルマップで付近のコンビニやご飯を食べられそうな場所を探します。
すると、坂を下った先に定食屋が一軒あるのを発見しました。迷わずそこへ向かいます。
定食屋は、自宅の下で経営しているような小さなお店でした。私が中に入ると、すでに地元の人達で賑わっているようでした。
空いている席に座り、生姜焼き定食を頼んでまったり待ちます。
ぼーっと待っていると、他のお客さんが焼きそばを持ち帰りしている光景を目にします。明日の朝ごはんの無い私は、一縷の望みをかけて店員さんに持ち帰り可能か聞いてみます。すると、どうやら大丈夫なようなので焼きそばを追加で一つ注文します。やったああああああああああああ!!!!
思わぬ収穫に思わずガッツポーズ。とりあえず明日の朝に空腹で走ることがなくなって一安心です。
しばらくすると、生姜焼き定食が運ばれてきます。運ばれてきた生姜焼き定食が思ったより大きくて驚きました。鉄板に野菜炒めと大きな生姜焼きが沢山入っていて大変ボリューミーでした。(なお、空腹すぎてすぐ食べてしまったので写真撮り忘れた)
お腹を満たし、持ち帰りの焼きそばを受け取って店を出ると、辺りはすっかり日が落ちてしまっていました。
電灯などがあまりない真っ暗な道をひたすら走ってキャンプ地へ戻ります。途中、来るときにも上った上り坂が疲労した足を苦しめます。まさかこの坂を二度も上ることになるとは……
なんとかキャンプ場に着きます。ほっとして、何気なく空を見上げるとそこには……
満点の星空が広がっているではないですか……!!!!
細かな光が散りばめられた幻想的な夜空が、見渡す限り一面に広がっていました。
思わず叫びだしたいのをこらえて無言で空を眺めます。満点の星空を人生で一度も見たことがなかったのもあって、表現しがたい感動が胸を占めていきます。
満天の星空なんて、写真でしか見たことがなかった。だけれど、目の前に広がっている星空は、いままでに見たどの写真も霞むくらい美しい。
一つ惜しいのは、視力の低下で眼鏡の度が若干あっていないこと。もし度があっていたら、もっと綺麗に見られたんだろうな……
ちなみに、写真はアストロトレーサーと三脚がないので撮れませんでした……(涙
こういうとき、赤道儀なしで星が撮れるK-70の出番なんだけどなあ……
少し悔しい気分になりながらも、せめてこの感動を忘れないように景色を心に刻み込みます。
初めてのキャンプは失敗ばかりだった。けれど、キャンプの楽しさの一端くらい掴めた気がする。そんなことをテントの中から星空を見上げながら思います。
こうやって星空を見上げてるだけで充分贅沢なんだもんな……
しばらく星空を眺めていたけれど、そろそろいい時間なので眠ることにします。
今日だけでも最高すぎた淡路島。明日は一体どんな景色を見せてくれるんだろう?
そんな期待感を胸に抱きながら、眠りに落ちていきます。スヤァ……
後半へ続く
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